スプロケット用1.85mmスペーサー購入のきっかけ
2024年11月購入した東洋フレーム ADV-ROAD。
650b*42mmサイズのタイヤを使う想定で製作された。

ステアリング特性が自分にはクイックすぎると感じるので、お借りしたホイールで700c化を試してみたところ、好みの操作感になった。

後輪700cにするにあたり、フリーハブボディの違いからスプロケット用1.85mmスペーサーが必要となった。
ホイール2本のフリーハブボディ
650bの方は、シマノMTB用フリーハブボディ。

700cはシマノロード11s用フリーハブボディ。

スプロケットCS-HG800-11
650b→700cへ移植したスプロケットは、シマノCS-HG800-11(11-34T)。

購入したときは気が付かなかったのだが、ロード用11sフリーハブボディに取り付けられるよう1.85mmスペーサーが付属している、がこれを紛失していたので購入することになった。

このスペーサーをロード11s用フリーハブボディにかませてスプロケットを乗せる。

シマノMTB用フリーハブボディへ装着する場合は、スペーサーは不要。
ちなみに最大ギア34Tは、普通の舗装路ではなかなか出番はないが、グラベルの急こう配では活躍する。
GRXのFC-RX600-11(46-30t)とのギア比は最小0.88。
MTBだと少し足りないので、グラベル用途にピッタリである。
シマノフリーハブボディとスプロケット互換性
1.85mmスペーサーを使えばMTBとロード規格のどちらにもつぶしが効くCS-HG800-11。
これがきっかけでフリーハブボディとスプロケットの規格と互換性が気になり調べてみた。
参考サイト様




まずはシマノフリーハブボディ規格のまとめ。
フリーハブボディ名称 | アウターボディ長 | 対応スプロケット | HGスプラインL基準 |
Microスプライン | 26mm | MTB12s | |
HGスプラインS | 31mm | 全ての7s | -5.75mm |
HGスプラインM | 34.9mm | ロード8-10s MTB8-11s CUES9-11s | -1.85mm |
HGスプラインL | 36.75mm | ロード11s | ±0 |
HGスプラインL2 | 37.65mm | ロード12s | +0.9mm |
旧ロード10s専用フリーボディ | 33.9mm | ロード10s | -2.85mm |
スペーサー1.85mmの数値の出どころが分かった。
次にスプロケット規格まとめ。
スプロケット種類 | 全長 | 装着可能フリーハブボディ | スペーサーが必要な組み合わせ |
MTB12s | 26mm | Microスプライン | |
ロード12s | 37.65mm | HGスプラインL2 HGスプラインL | |
ロード11s | 36.75mm (CS-HG800/ CS-HG700は34.9mm) | HGスプラインL | CS-HG800/CS-HG700は 1.85mmスペーサーでHGスプラインL スペーサー無しでHGスプラインM対応 |
旧ロード10s | 33.9mm | HGスプラインL HGスプラインM ロード10s専用フリーボディ | HGスプラインL:1mm+1.85mmスペーサー HGスプラインM:1mmスペーサー |
ロード10s (&ジュニアカセットスプロケット) | 34.9mm | HGスプラインL HGスプラインM | HGスプラインL:1.85mmスペーサー |
ロード8-9s | 34.9mm | HGスプラインL HGスプラインM | HGスプラインL:1.85mmスペーサー |
MTB 8-11s | 34.9mm | HGスプラインL HGスプラインM | HGスプラインL:1.85mmスペーサー |
CUES9-11s | 34.9mm | HGスプラインL HGスプラインM | HGスプラインL:1.85mmスペーサー |
ロード11sでは珍しくCS-HG800(とCS-HG700)が、またその他多くが採用している全長34.9mmスプロケットは、HGスプラインM、Lのどちらにも装着可能で汎用性が高い。
34.9mmのスプロケットは今後も幅広いラインナップを続けてもらいたい。
CUESはLINKGLIDE(LGシリーズ)でHYPERGLIDE(HGシリーズ)とは互換性が無いとのことだが、HG11sチェーンはCUESスプロケット&ディレイラーと互換性があるとのこと。シマノ的には互換性無しとのことだが、チェーン互換性があればロードディレイラーとも使えるだろうからCUESスプロケットは今後選択肢に上がるかもしれない(現状、最大歯が大きすぎてロード不向きだがフロントシングルなら良いかも知れない)。
また気になったまま解決できなかったのが、ロード12sスプロケットがHGスプラインL2(37.65mm)とHGスプラインL(36.75mm)の両方に装着可能な仕組み。アウターボディ長が異なるフリーハブボディにスペーサーなしで装着するにはどういう構造なのだろう。
ところで、10sロードスプロケット用1mmスペーサー、単体でまだ売っているのかと思ったら普通に販売していた。
自転車はいったんマレットに
色々勉強になったが自転車側はどうなったかというと、今のところ前後異径(マレット)仕様がこの自転車にはちょうど良い感じがする。

- 前輪のみ700c変更で当初の目的【好みのステアリング特性】は達成されている
- フレーム側が650b*42mmが入るよう作られている
- 後輪を650b→700cへ変更しても劇的な変化はない
等が理由。
なおこの自転車の後輪は規格的に
【HGスプラインMに、長さ34.9mmCS-HG800-11を1.85mmスペーサーなしで装着している】
ということになる。
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