愛車スバルサンバーバンに後付けキーレスエントリーシステムを導入した話。
スバル サンバーバン(TV2)のベースグレードに乗っている

愛車スバル サンバーバン(TV2)は、パワステ無し、エアコン無し、パワーウィンドウ無し、オーディオ&スピーカー無し(AMラジオはある)のベースグレード車。もちろん集中ドアロックなんてものは未装備である。

購入して9年程経過するが、不満点といえばエアコンが無いことぐらい(夏場暑すぎて困る)。
自転車を数台積める荷室の広さから、出先では自転車の横で仮眠を取ったり調理もできる。
パートタイム4WDは荒れたダブルトラックや雪道舗装路を走るのに安心感が高く、5MTは楽しく走れるのでとても気に入っている。
1年くらい前に刈り払い機を購入し、積載長のあるこの車は刈り払い機を載せっぱなしにできるのも良い上、トレイル整備現地へも4WDで難なく突っ込んで入れるのがとても利便性が高い。

野外活動が増えるにつれ、キーレスエントリーシステム導入の必要性に迫られていたので、この度集中ドアロックシステムを装備することにした。
後付け集中ドアロックシステムとは
運転席ドアキーやスイッチで運転席&助手席やその他ドアキーを開/施錠機能が集中ドアロック。
今時の車には集中ドアロックがついていない方が珍しいが、後付けキットが販売されている。
作業的には
- 運転席や助手席などのドアにアクチュエーターを取り付ける。
- アクチュエーターとリレー?アースと電源を配線する。
という流れ。

車作業初心者の私が一回一回つまづきながら作業をした経緯
ドア内装パネル外し
まずはアクチュエーターの取り付け作業をする為に、ドア内装パネルを外す。
ドア内装パネルを外すには、窓開閉ハンドル(クルクルハンドル)とドアハンドルを外さなければならない。
ここからが初めてで特に窓を開けるクルクルハンドル(レギュレーターハンドル)を外すにはハンドル裏のピンをマイナスドライバーで外す。コツが分かれば非常にシンプルな構造で簡単なのだが、ピンを地面に落としてしまい小一時間捜索することに。



内装パネルを外したら、ドアに貼られたビニールを取り外す。これがかなり大変だった。ビニールは非常に粘着性の高いブチルで接着されている。ブチルは剥がそうとしてもうまく剥がれず伸びる。ビニール以外のところに付着して周囲が汚れる。などなど。ドアにビニールを貼ってあるのは防水性の為だが、全ての作業後ビニールは貼らずそのままにしている。

ブチルを全て除去するには骨が折れるので、ビニールテープでブチルを覆って次の作業をすることにした。
アクチュエーターの取り付け
次はアクチュエーターの取り付け。
アクチュエーターは運転席、助手席、荷室ドアの3つに取り付けることにした。
はじめアクチュエーターを後席スライドドアに取り付けたが、スライドドアへの配線が非常に困難なことに気づき、スライドドアは諦めて荷室ドアにアクチュエーターを装着しなおした(その後スライドドアへの配線方法を検討することに)。

ドアパネルの穴と付属ステーを使ってアクチュエーターを取り付けるのだが、ちょうどいい位置に取り付けできずステーを追加で購入することになった。今作業をもう一度するならドリルでパネルに穴を開ける。
アクチュエーターを全て取り付けられたら、一度電源とアクチュエーターを繋いで作動確認を行った。全てうまく動いた時は感動物である。
配線前作業
作動チェックができたので、配線作業にかかる。
普通は前ドアと車体には配線を通す穴が開いている。所有サンバーはベースグレードにて電装部品がドアに無いため穴がゴム(ブッシング)でふさがれている。ブッシングの位置確認と配線を通すための穴開けのために、車体の全貌に近い状態を確認したかったので、バンパーを取り外して丸裸の状態で確認をした。
サイドバンパーを外すためフロントバンパーも取り外した。


配線作業

配線作業では、ギボシ端子やクワ型端子に電線を取り付ける為電工ペンチが必要になった。
購入したのはマーベル M600A。
おおむね問題ないが、皮むきの線径が最小0.75で、0.5程の皮むきができる方がより使い勝手が良かったと思う。
その他追加の電線や各種端子も購入。
電工ペンチの使い方、ギボシ端子の絶縁キャップの向き等全てが分からないので、練習と失敗の繰り返しである。
配線作業は、リレー?(配線図ではCentral power door rocking system)をダッシュボード裏に固定して、そこから前ドア2つと荷室ドアへ配線する。
電源はオーディオ配線から常時電源を取り、リレーに近いボルトからアースを取った。


常時電源、アクセサリー電源、イグニッション電源、タイマー電源、イルミネーション電源、アースを見分けるのに、検電テスターは必須だった。
ちなみにヒューズから電源を取る方法が簡単で良さそうだが、複数電源を取る事になれば配線コネクターを使う方がコストを抑えられて良い。

前ドア2つへの配線は下準備もできていたので、予定通りブッシングに配線を通して問題なくクリア。
荷室ドアへの配線作業では天井裏に電線を通すので、天井パネルを車内灯と一緒に取り外す。その作業中ショートさせてしまった。ショートさせた影響からアイドリング回転数が落ちエンストする症状に見舞われることに。故障させたかとかなり焦ったけれど、バッテリーを外すとECUリセットされたのか無事治った。良かった。
ここから電気作業ではバッテリーマイナス端子を取り外すことを毎回徹底することに(基本です・・・)。

天井裏から荷室ドアへの配線は初見ではこれも難しかった。車体と荷室ドアを繋ぐこのゴムチューブに配線するのはどうすれば良いのか。チューブを車体から外せば良いのだけれど引っ張るとちぎれそうになる。あとで調べたところシリコンオイルを吹けば簡単にゴムが抜けた。

天井裏からAピラー内へ配線を通す作業も初見殺しであった。アンテナケーブルが通ってあるのだがアンテナケーブルの裏に配線通し(自転車ブレーキケーブルで代用)が回ってしまい、Aピラーのダッシュボード側穴から出てこない(文字では伝わらない・・・)。しかたがないのでダッシュボードをずらしてAピラーの穴に指を突っ込める程度の余裕を持たせることにする。これで無事配線できた、

と思ったのもつかの間、次は速度計が不動状態となる。ダッシュボードを前にずらした際、速度計ケーブルが抜けてしまったのだ。これが上記エンストと同じタイミングで起こったものだから、かなり焦った。車検一週間前というタイミングも良くなかった。
翌日ライド予定をキャンセルして速度計ケーブルを差し込む為にダッシュボードを完全に外す作業に取り掛かった。

ステアリングコラムボルトまで外す、結構な大作業だった。しかしなんとか復旧できて一安心。

なお、Aピラーダッシュボード側穴から配線を通す作業は今ならダッシュボードを動かさずにできるようになったので、やり方次第である。
ここで大きなヤマは越えた。
集中ドアロックシステム取り付けいったん完了
ここまでの作業により、運転席ドア外/内のキー操作で、助手席&荷室ドアの電動開閉錠可能になった。
サンバーTVのドアロックは、昔懐かしロックピン。鍵はシリンダーキーである。
スイッチを選ぶ
次は(実は)主目的であるスイッチの取り付け。
スイッチを取り付けることで、運転席&助手席&荷室ドア全ての開閉が電動でできるようになる。
スイッチの取り付け箇所は、取り付けられるならどこにでも、すなわち自由である。
集中ドアロック用のスイッチとしては、オルタネイトスイッチよりもモーメンタリスイッチが良さそう。
モーメンタリスイッチのうちから、トグルスイッチ、プッシュスイッチ、ロッカースイッチから選択する。
またスイッチにより、①施錠/開錠 ②施錠のみ ③開錠のみ と3種類の機能を割てられる。
①施錠/開錠 には(on)-off-(on)スイッチ
②施錠のみ ③開錠のみ には (on)-offスイッチ
※(on)はモーメンタリスイッチの意
が良さそうである。
トグルスイッチに憧れ(中二病)があるが取り付ける位置や目的を考えて
- プッシュスイッチ (on)-off
- ロッカースイッチ (on)-off-(on)
を2つずつ取り付けることにした。
スイッチ取り付け
1つ目
1つ目の取り付け位置は車体後部下のエンジンカバーの金属板。電動ドリルで金属穴あけ加工。初体験だが簡単。
穴開けポイントを位置決めしたら、ポンチ代用の千枚通し+トンカチで凹みを付けてドリルを通すとうまくいった。希望の太さのドリルが無いので、研磨パーツで希望の半径まで拡大させた。

ここには(on)-offプッシュスイッチを取り付ける。

スイッチを穴に取り付けたら、スイッチと電線を繋ぐ為約30年ぶりに半田付け作業をすることに。まぁなんとかなった。
車外なので一応端子絶縁を。
絶縁方法は、
- シリコンでコーキングする
- ブチルテープを巻く
- 絶縁テープで巻く
- 日東の自己融着テープを巻く
を組み合わせた。割と自己融着テープとブチルテープの組み合わせが粘着性が良く、はがれにくいので良さそうではある。

これで一か所目のスイッチは取り付け完了。

2つ目
2つ目、(on)-offプッシュスイッチはゴムに穴開けをして、その上から自己融着テープをかぶせブチルテープで接着。

ここは防水と絶縁を念入りに行った。
3つ目
3つ目スイッチは、ダッシュボードに(on)-off-(on) ロッカースイッチを取り付ける。
前席中央にスイッチがあれば助手席からでも操作ができる。

このスイッチは付属の平型端子で繋げられ、ダッシュボードの空いているスイッチホールにうまくスイッチがハマった。
4つ目
4つ目スイッチは荷室側に。ここも(on)-off-(on) ロッカースイッチ。
荷室から出入りをする際に内側から鍵を開けられると利便性が高い。

ここは車体にロッカースイッチに合うよう穴を開ける。が穴開け失敗。ドリルで穴を連結させるようにして開けたが、ここは糸鋸で切った方が良かった。

うまく四角形を作ることができず、取り付けは少し斜めに。
4スイッチ取り付けと並行して配線作業も進める。配線作業は既に(今回何度も)経験済なので特に問題なく進められた。

配線図 brown(開錠)やwhite(施錠)を車体(アース)に接触させればアクチュエーターが作動するので、その間にスイッチを取り付ければ良い。

スイッチを複数取り付けるには↓のような配線コネクターを使いタコ足配線化する。複数スイッチを同時押しはしないので問題無さそうである(多分)。

リレー?は多くの配線が集まっている。今後故障やスイッチ増設の際にどの線がどの機能(施錠、開錠、アクチュエーター、電源、アース)なのか分かるようにタグを付けておいた。

いったんまとめ
集中ドアロックシステムと4つのスイッチ取り付けで、運転席、助手席、荷室等からのキー開閉錠ができるようになり、リモコンキーやスマートキーにはない利点もあり実用性が高まった。
残り作業は、
- スライドドアへの配線とアクチュエーター取り付け
- 荷室ドアハンドル取り付け
が挙げられる。
スライドドアへの配線は接点キットが販売されているので、こういうものが良さそうである。
必須ではないので気が向いたら続きをするかもしれない。







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