【完全防水】オルトリーブサドルバッグ2のレビュー

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オルトリーブ サドルバッグ2 (4,1L)を新しく手に入れた。今まで使っていたオルトリーブ サドルバッグLとの比較を中心に書いていく。

私のオルトリーブ遍歴

私は2011年スポーツ自転車に乗り始めた頃からオルトリーブ製品を愛用し続けている。所有している製品の数はあまり多くは無いけれど、自転車に乗る時間のうち99%はオルトリーブ製品を使っている。

写真の手前から新しい世代のもの。

1番使用頻度が高いものは、サドルバッグLだった。だった、というのはサドルバッグLは所有している2つとも破損して使えなくなってしまったからだ。主として自転車通勤に、たまに遊びにロング走で使っていた。2つとも破損したので今回サドルバッグ2 (4,1L)を買うことにした。3度目のリピート購入となる。

サドルバッグS(かな?緑色)は、雨具がはいらないので、近場のサイクリングや、確実に雨が降らないし降ってもリカバリーできる行程で使っている。

バックパックのCDRは、これも防水バッグで汗や雨の侵入を許さない。ただ防水ジッパーTIZIP周囲のシール剛性が弱まり、しっかりとジッパーを締め切る事が難しくなってきている。なので最近はあまり使っていない。

オルトリーブのサドルバッグは何個も揃えると、サドルバッグ用マウンティングセットがどんどん余ってくる。プラスチック製品だが品質が良いのだろうか、9年間使っていても1つも壊れない。というか、1つ目のマウンティングセットを9年間使い続けている。

マウンティングセットの余り。ボルトは汚れて錆びたから1セット廃棄した。

サドルバッグ 2(4,1L)のファーストインプレッション

重量

サドルバッグ 2(4,1L)の重量

実測で258g。軽量サドルよりも重たい?この中に重量物を放り込むのでなかなかの重心変化が起こりそうだ。

サドルバッグLの重量

比較でサドルバッグLの重量は280g。

同じような容積だが、サドルバッグ2(4.1L)は22gの軽量化を果たしている。

外観

外観から、前モデルのサドルバッグLとの違いを見ると、両サイドのベルトがあること。このベルトによってサドルバッグのロールアップをしっかりと保つ事ができそうだ。

サドルバッグLは、巻き付け方が悪いとロールアップが垂れ下がり気味になりやすかった。新しいサドルバッグ2ではそういう事は起こりそうにない。

他に、サドルバッグ2を見ると、上面にシワが寄っているのが見るとわかる。これはインナープレートが少し短く設計されており、ボルトと生地の固定箇所が少ないからだ。

内側の構造

サドルバッグ2(4,1L)は裏表をひっくり返せる。

裏表ひっくり返されたサドルバッグ2

サドルバッグ2は生地とプレートの固定方法を、天板側を(トラス?)ボルトで固定し、底板側を生地にプレートを差し込む形で固定する方法へ変更されている。

なので底板を生地から抜いてしまえば写真のように生地を簡単にひっくり返せる。

写真を見ただけでは分かりにくいが、サドルバッグ2(4.1L)のインナープレートの天板側は短くなっている。

ボルト頭が平たいモノ(トラス?)に変更されており、しかも天板側のみボルトが使われている。天板側ボルトの内2本は廃されている。底板側はボルト無しで固定されている。ボルトの本数は計4本だ。ちなみにサドルバッグLのボルトは計10本だ。

ボルト数を減らしボルト頭を平たいモノに変更されていること、インナープレートの天板側が短くなっていることで、荷物をサドルバッグへ入れやすくなっている。ボルトで荷物を疵付ける心配も減る。サドルバッグLと比べ有効容積は増えているかもしれない。

両サイドのベルト

新しく加えられた両サイドのベルト。

両サイドにベルトが付けられた。大きな変更だ。

このベルトはライドフィールへ有効に働きそうだ。

バッグ内部の空気をしっかりと抜き、両サイドのバックルをとめてベルトで締め上げると、荷物を荷室前方(シートポスト側)へ寄せる事ができる。こうすることで荷物が圧縮されて安定し、例えば立ち漕ぎで荷物が大きく横に振られるようなことをより防げると思う。

インナープレートの大きさ

インナープレートとは、バッグ内側の黒い板のことを言っています。

前モデルのサドルバッグLと比べ、インナープレートの大きさが変更されている。

サドルバッグ2 (4,1L)

  • 天板側 18.5cm
  • 底板側 25.0cm

サドルバッグL

  • 天板側 25.0cm
  • 底板側 25.5cm

サドルバッグ2 4.1Lは、サドルバッグLと比べ、天板側が6.5cm、底板側が0.5cm短くなっている。

インナープレートが短くなった事で、荷室の天板側にはプレートの厚さ分、有効容積が増えていると考えられる。底板側も短くなったが恐らく実用状マイナス点は無いのではないかと思う。それは上記の両サイドのベルトがあるからだ。両サイドのベルトを締め込むことで大きめの荷物を荷室に収めることができる。

容量

試しにサドルバッグ2とサドルバッグLに収まるギリギリの荷物を同じ量、それぞれに入れてみた。

サドルバッグ2(4.1L)に限界量の荷物を入れた状態。
サドルバッグLに同じ量の荷物を入れてみた状態。

どちらも3回ロールアップをして、バックルを締めるところまで持っていくことができた。

どちらが仕舞いやすいのかは好みによるが、サドルバッグLはバッグの口に硬い樹脂製の板(インナープレートと同質?)が縫い付けてある。サドルバッグ2は、柔らかいファブリックに変更されている。慣れているせいかサドルバッグLの方が巻き付けやすく、バックルがひとつの為留めやすい。サドルバッグ2の方は2つのバックルを留めてから、両サイドのベルトで絞め込めるので、より強固に荷物を固定できる印象だ。

サドルバッグ2の口
サドルバッグLの口

調整幅

サドルバッグをサドルレールに取りつける際には、前後調整をする。

サドルバッグ2もサドルバッグLも調整パーツは同じで、サドルバッグの前方上面にボルト4本で固定されている。同じ調整パーツが採用されているが、どうやらサドルバッグ2(4.1L)はサドルバッグLと比べて、調整パーツをサドルバッグ後方に取り付けられているようだ。(インナープレートの天板側を短くしてボルトを省いた為に、設計上位置の調整が必要になった?)

その為、サドルバッグ2はサドルバッグLよりも、より前方へ(シートポスト側へ)寄せて取りつけることが出来る。

私の場合、この設計変更が幸いしてサドルバッグ2の方がよりシートポストにサドルバッグをフィットさせた形で取り付けることができる。

【サドルバッグL】分かりにくいが、シートポストと点で接触している。
【サドルバッグ2】分かりにくい…これは面で接触できている。

サドルバッグLではシートポストにしっかりと密着させる事が難しいユーザーは、サドルバッグ2に変更すると取付が安定するかもしれない。

私の場合、マウンティングセット(サドルとサドルバッグを固定するアダプタの名称)の調整幅の限界を超えていたので、この設計変更は大歓迎だ。

一旦まとめ

一旦乗車前のファーストインプレッションとしてここまででまとめておく。

乗車前の感想としては、軽量化、容積維持、使いやすさ改善、防水性維持、と素直に改善方向に変更されている印象。改悪の可能性は今のところ感じない。

ここに書いた点以外にも変更箇所はあるが、今回は自分に関係の大きい部分、気がついた部分だけを記載した。


1年7か月使用後、普通に使っていた(つもり)だったサドルバッグ2が破れてしまった話。


【関連記事】Sella Italia STORICAにはオルトリーブ社製サドルバッグを取り付けられる。

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