2024年11月に入手した東洋フレーム アドベンチャーロード。

650×42Bタイヤを3種類使用したところで、タイヤの特性により走行安定性へ与える影響が非常に大きいと感じるので記録しておく。
タイヤ使用経緯
使用順序は以下の通り。
- 旧グラベルキング650×42B(CL→TL)
- 現行グラベルキング650×42B (CL&TL)
- グランボア エートル 650×42B (CL)
ピーキーな走行感 旧グラベルキング650×42B
一本目のタイヤは旧グラベルキング650×42B。

舗装路を普通に走っていてハンドルから手を離すのが怖いと感じる場面が多く、シングルトラック走行で前輪を小さめの岩に上げる際にハンドルが曲がって落車、低速旋回中フォークが内向きに曲がり危うく落車しそうになる、などハンドル操作に気を遣わなければいけない場面が多くあった。
途中からのチューブレス運用で一部改善したものの、直進安定性は今一つなままであった。
走行安定性の高い現行グラベルキング
当初フレームジオメトリの影響が大きいと思い込んでいたため旧グラベルキングは使い続けていたが、チューブレスシーラントを変更するタイミングでタイヤも現行グラベルキング650×42Bへ交換。

履き替えてみると直進安定性が高く、コーナリングの不安定感は感じない。
タイヤを変えるだけでとても走りやすくなった。
ここでようやく約1年間不満に感じていた不安定な挙動は、タイヤの影響だったことに気が付いた。
しなやかなタイヤ グランボア エートル
タイヤによって走行安定性に大きな影響があると気付いたことがきっかけで、他のタイヤも履き試したくなった。
いつもお世話になっているオキドキライフスタイルでグランボア(GrandBois)製タイヤの取り扱いがあったので、残り物のエートル(hetre)650×42Bを購入。

近所を軽く走ってみると、ケーシングの柔らかさから同じ空気圧でもタイヤが柔らかく、直進安定性が高いことがわかる。
コーナリング中もタイヤグリップが高く、ハンドリングが安定する。
グランボア公式によればダート走行も可能(エートル スタンダードかルートフォレスティエール推奨)とのことだが、エートルには耐パンク層は無い(ルートフォレスティエールは耐パンク層入り)。

これまでの14年間、700cロードバイクに乗っていた期間では、タイヤの違いで走行安定性にここまで違いを感じることは皆無だったため、なぜこれほど違いが出るのか考察をまとめてみる。
走行安定性に影響しそうなタイヤの曲率
タイヤのトレッド(接地面)は平らなほど直進安定性に、丸い程旋回性に振られる。
そこで、3本のタイヤの形状を比較してみる。



(リムはDT Swiss XR331 27.5を使用。内幅20mm)
目視で観察すると、形状の特徴は以下の通り。
トレッド面の中央1/3(センター部)が平らな順
- 旧グラベルキング
- グランボア エートル
- 現行グラベルキング
トレッド面中央1/3より両側面部分(ショルダーへの移行部)が平らな順
- 現行グラベルキング
- 旧グラベルキング
- グランボア エートル
理論的にはトレッドが平らな旧グラベルキングは走行安定性が高いはずだが、実際の走行感はピーキーであり逆転現象が起きている。
3つのタイヤの直進安定性とコーナリング安定性
3つのタイヤを比較した走行感は、
直進安定性が良い順
- 現グラベルキング
- グランボア エートル
- 旧グラベルキング
コーナリングの安定感が良い順
- グランボア エートル
- 現グラベルキング
- 旧グラベルキング
と感じた。
直進安定性において、トレッドセンター部の平らな旧グラベルキングが最も不安定で、反対に先端が尖った現グラベルキングが安定している。
コーナリング安定性においても、ショルダー移行部が一番丸いグランボア エートルが最も良い感じである。
重要なのはタイヤの柔らかさ?
走行中タイヤは自転車+人間の荷重により、路面との接触面は平に変形する。
タイヤの柔らかさが分かる程度に柔らかいグランボア エートルは、荷重がかかればタイヤがつぶれて面で接触することで、形状に似つかわしくない安定性を発揮する。
逆に旧グラベルキングは、非荷重の形状こそ平らで安定しそうなのだが、タイヤが硬いためか荷重しても路面に合わせて潰れない。結果として、面よりも線~点に近い不安定な接地となってしまい、直進・コーナリングともに走行安定性が低いと考えられる。



つまり走行安定性には、タイヤの形状以上にタイヤの柔らかさが生む面接地が重要なのだろうと思う。
ケーシングやコンパウンド等タイヤを構成するベース繊維、ゴム素材、耐パンク層。
空気保持のための、チューブレスのエア保持層、インナーチューブ。
この辺りが総合的なタイヤの柔らかさ、走行安定性に影響を与えそうである。
しなやかなタイヤを推奨しているヤン・ハイネ氏著書。
改善された(のか?)現行グラベルキング
旧グラベルキング700×26cのリピーターだったので計15本くらいは消費していたが、走行に何も支障は無かった。

その後購入した旧グラベルキング650×42Bにこんな落とし穴が用意されているとは、1年以上使用しようやく気が付けた。
果たしてこの落とし穴は、製品仕様なのか、それとも製品誤差(ハズレを引いた)なのか。
もしかすると東洋フレームアドベンチャーロードのジオメトリ(ロードバイク的なヘッド角、オフセット、トレール等)との相性なのかもしれない(そんなことある?)。
インターネット上でグラベルキング650×42Bで危ない目をした人はみたことが無い。ただ、旧グラベルキング発売当初650×38だったか42Bの、センターの出ていない(ホイールを回すと左右にうねうね動く)実物を目撃したことはある。
いずれにしても現行グラベルキングの走行安定性は良好である。旧から新へ刷新時に改善されたと願い使い続けたい。
終わりに
今までロードバイクを15年程乗っていてタイヤの走行感に対するこだわりは無かったが、今回のトラブルは走行安定性を考えるきっかけとなった。
グランボア製エートル等のタイヤも同じパナレーサー製なので、私の自転車生活はパナレーサー頼みなのは変わらない。
パナレーサーさん今後も良い製品を作り続けてください。




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