2022年1月に購入したゴアウェア C5 GoreWindStopper Trail Pants のレビュー。
製品説明
丘での寒くて風の強い日に役立つ、最小限でありながら快適なマウンテンバイクパンツ。柔らかく通気性のあるGORE®WINDSTOPPER®素材は、足の冷えを防ぎながら汗の蓄積を防ぎます。
耐水完全防風
重量:360g
GOREWEAR C5 GORE® WINDSTOPPER® Trail Pantsより引用(自動翻訳)
実測重量:338g サイズ (S EU)(XS US)
完全防風、パンツ全面に防風メンブレンが施されている。
耐水だが防水ではない。
スリムフィット。
ウェストゴム、紐、シリコングリップでウェストを固定する。
裾外側のジッパーで裾幅を調整可能。
チェーンリングと触れる裾内側は補強され汚れが付きにくい。
バックポケット付き。
立体裁断とストレッチ生地。
薄い起毛により保温性あり。
購入価格¥14,700(CRC Gore Wear C5 Windstopper Trail Pants AW18)
機能の説明
C5 GWSトレイルパンツの実物を確認すると、パンツ全面において防風メンブレンが貼られているのが分かる。(息を吹きかけて空気が通る箇所が見当たらない)
GORE WINDSTOPPER 製品なので多少の雨は防げても防水製品ではない。あくまでも防風製品。防水シーム加工等はされていない。(縫い目は空気が通る)
パンツ裏面には極薄の起毛素材が配置されていてうっすら暖かさを感じるが、スリムフィットで肌との密着感が高く外気の冷たさを特に太ももあたりに感じやすい。
スリムフィットだが、膝の立体裁断と素材自体のストレッチ性によって、ペダリングに支障を感じることはない。
ウェストはゴム、紐、シリコンによってしっかりと固定できるが、体型によってフィットしにくい人もいるかもしれない。(私はウェスト緩めになってしまう。)
裾は適度に絞られていてペダリングの際にチェーンリングとの接触は最小限に抑えられている。
さらに裾内側は補強素材が採用されていて、破れにくそうだし、汚れが付きにくいように見える。
裾のジッパーはどんな場面で使うのか。スキーでも使えるとゴアウェア公式に記載があるのでその場面かな。
バックポケットはスマホ一つが収まる程度の大きさ。汗で蒸れても大丈夫なものを収納できる。その他にポケットは無い。
サイズ (S EU)(XS US) で実測重量338g。モンベルのサイクルトレーナーパンツは同じような製品だが、あちらは実測384g(サイズS)なのでゴアウェアの方が46g軽量。
履いた状態。
筆者は身長166cm、体重55-56kg。
実は裾の丈は余り気味。(足が短い)
シューズを履いていないと踵で裾を踏んでしまうが、裾が良く絞られているのでシューズを履いていれば実用上問題なし。
結構身体のラインが出やすいから気になる人もいるかもしれないが、ロードサイクリストのほとんどはタイツ履いてるだろうしそれよりはマシだろう。
使用感
数回の通勤と一回のブルベで使用してみた印象。
比較はモンベル サイクルトレーナーパンツ。
履き心地
スリムフィットで履いた感触は特に太ももの辺りにフィット感を感じる。
足の長さとウェストのサイズは、ズボン丈は長すぎるしウェストは大きい感じはする。が、既製品で自分の体形にしっかり合うズボンに出会ったことがないし十分許容範囲ではある。
履いた感触としては、ゴアウェア C5GWSトレイルパンツ(S)はモンベルサイクルトレーナーパンツ(S)と同じぐらいのウェスト回りで、裾の長さはそれよりも長いように感じるが、実際平置きにしてみるとウェストの幅は4㎝、裾の長さは1-3cm、裾の幅は1cmほど差がある。
ゴアウェアはモンベルよりも、足長め、裾絞り気味、ウェスト細目、という感じなので、足が長くてウェスト細い体型な人ほどカッコよく着こなせそう。
ウェストに関してはゴアウェアC5GWSトレイルパンツはゴムで伸縮性があるためかモンベルと差を感じない。
裾の幅1cmの違いは結構大きくて、ペダリングしている時のチェーンリングの接触、歯に引っかかりそうな感触がかなり違う。幅の狭いゴアウェアの方が、チェーンリングへの接触をほとんど感じないため、安心してペダリングができる。モンベルの方は、チェーンリングに擦るけれど歯に引っかからない、という感触なのでどこか意識しながらペダリングをしてることに気づいた。
とはいっても、ゴアウェアの方は足の長さが足りず裾がダボついているのは否めない。使い込んでいくと接触が増えていくかもしれない。特にローカットシューズの場合は裾がよりダボつきやすい。
保温性
ゴアウェアC5GWSトレイルパンツは、ゴアウィンドストッパー素材で全面防風性があるが裏地保温材は極薄起毛素材なので保温性は最小限という印象。
自転車に乗っていると、ゴアウェアとモンベルに差を感じず、ほぼ同じ程度の保温性だという感触がある。ゴアウェアは高い防風性によって冷気をシャットアウトするが、薄い素材でスリムフィットということもあり太ももあたりを中心に熱伝導で外気の冷たさを感じる。対してモンベルの方は、高密度織物による防風だが完全防風ではないため少しずつ冷気が入るが、厚めの保温材により暖かさを保っているという感じ。
特に自転車で活動中はゴアとモンベルの差を感じないが、休憩中等はゴアウェアの方は熱を奪われるスピードが早いように感じる。
この辺りはインナーの選択によってカバーできそうな感じはしているし、熱を早く排出するという意味では高強度向けなのかもしれない。トレイルパンツだし。
おたふく手袋のタイツとの組み合わせでは-2,3℃までは快適に走れている。インナー無しや保温性の違うインナーを選択によって対応できる温度の幅は広がりそう。(-5度から10度の範囲はこれでいけそうな感触はある。)
デザイン
個人的には、ロゴが控えめでカラーリングもシンプルなのは好印象。
どんなウェアとも相性が良くなるし、メーカーブランドのアピールもほどほどにされている。
ポケットはほぼ使わないが、実際にこのパンツを履いているとちょっとしたときに手をポケットに入れたい時や小物をいったんしまっておきたい時に、「アレ?あぁポケット無かったんだった。」みたいに困ったことがあった。
何気なくいつもポケットを使っているんだなぁ。
お尻のバックポケットはまだ使ったこと無い。
まとめ
ファーストインプレッション的な軽めのレビュー。
MTBパンツだが200kmブルベでもいい具合に走れるパンツ。
サイズ感が若干惜しいが実用上はほぼ問題ないだろう。
輪行でも違和感ないし、これはモンベルと併用してロードバイク、MTBともども色んなシーンで使っていきたい。
2023/12/1追記
透湿性、通気性について、2023BRM1126近畿200km倉敷 を走った感想として、気温2-15℃帯での使用では中に履いているパッドの蒸れを感じた。
温度にもよるのだろうが、メンブレンで囲われているパンツなので通気性は低く、ロングライドでは不快要素となる可能性がある。
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