気温5度以下で活躍するGORE-TEX採用、MTB対応SIDI製サイクリングシューズDiablo。
この記事執筆時(2021年1月)すでに廃盤。
製品情報
GORE-TEXメンブレン採用
ベルクロ4本でフィッティング調整
MTBコンペティションソール(割と硬い)
靴の内部は頑丈な起毛素材を採用
MTBクリート対応
実測重量:片足450g(TIMEクリート着用で)
使用状況
2017年12月ごろ購入。
5度以下の通勤やロングライドなど主にロードバイクで使用。
まれにMTB雪山ライドにも使う。
使用感
2017年12月から2021年1月まで使用した、印象を書いていく。
防寒性
靴の内部は写真のような起毛素材が使われていて暖かい。
ウールソックスとの組み合わせで使うと、5度から-5度あたりの温度帯であればこのシューズのみで使用に耐えられる防寒性がある。
-5度あたりだと足先が痛くなるので、防寒性を上げるにはシューズカバーなどを併用すればいい。
防水性
GORE-TEX採用なので、雨天にもある程度耐えられるが完璧に浸水を防ぐことは難しいかもしれない。
レインパンツとの併用でもなんとかなることもあったけれど、雨量が増えると浸水することがほとんど。
シューズのベロの溝に沿って水が入ってくるのかもしれない。
完全に防水性を持たせようとするならレインシューズカバーなどの併用が望ましい。
なお、一度浸水してしまうと自然乾燥は難しいので長距離使用では気を付けた方が良い。
透湿性(足の蒸れ)
GORE-TEX採用で透湿性があるが、シューズ自体に通気性はないので足の蒸れ解消はメンブレンの透湿性頼り。
そのため気温や湿度が高い環境だったり、運動負荷量が高い状況では、足が蒸れやすい。
気温10度以上だと暑く感じて蒸れてくる。
フィッティング
このシューズはベルクロ計4本でフィッティングをする。
靴の前側3本のベルクロの調整は特に不満はなく、自分の足にフィットさせる調整は十分できる。
ただし、一番上のベルクロは問題がある。
ペダリング時や歩行時ともに、このベルクロに一番負担がかかるようで、固定力が弱くなってくるとペダリング中や歩行中に外れてしまう。
ここは要改善点だと思うが、残念ながら後発モデルのMTB FROST GORE 2もこの部分はベルクロ採用のよう。
(足の甲はテクノ3にアップグレードされているけれど、そこじゃない・・・)
重さ
このシューズの重量は、TIMEクリートつけた状態で実測片足450g、両足900gと結構重量級。(サイズは41、25.5cm)
私はSIDIのSD15を普段使いしていて、それは重量両足780gほど。
たった120gの増量だけれど、結構違いを感じる。
この靴に軽量性は求められない。
ソール
ペダリング
ソールはMTBコンペティションソールというネーミングらしいが、結構固め。
MTBクリート用だけど、硬いソールのおかげでMTBクリートらしからぬ広いペダルとの接地感を得られる。
柔らかい靴底のMTBクリートシューズと比べて、SPD-SLよりのペダリング感になる。
歩行
ソールが硬いけど、ただ街中を歩くだけなら問題はない。
舗装されていない道を歩くときは、トレッキングシューズよりも滑りやすい。
雪山MTBライドをこのシューズでしているが、決して歩きやすいわけではないのでシビアな環境で常用するには難しいかもしれない。
ソールの問題もあるけれど、上で書いた一番上のベルクロが外れやすい、弱りやすい点が歩行に影響するので要注意。
耐久性
2017年12月ごろに購入してから現時点まで冬季に使用中。
今のところ、一番上のベルクロが弱っていること以外に機能的な破綻はない。
写真を見るとあちこち汚れや傷みがあるので、それなりの使用感になっている。
まだまだ使える感じなのでこのまま継続使用するが、ベルクロの固定が無理になったタイミングで買い替えるかもしれない。
まとめ
高い防寒性で冬季5度以下のロードバイクライドにちょうどいいMTBクリート冬用シューズ。
GORE-TEX採用なので防水性透湿性は高いが、環境によって浸水や足の蒸れは起こる。
MTBなど激しいライドではベルクロが弱って外れやすい。
街中の歩行は問題なし。
頑丈な素材のため、擦れなどの傷には強い。
シューズカバーなしでもある程度低温まで耐えられるので、個人的には冬季には欠かせない。
この記事で紹介したSIDI Diabloは廃盤で、現行モデルは上のMTB FROST GORE 2。
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