この記事ではグロータック EQUALコントロールレバーの使用感などを書きます。
EQUALコントロールレバーの製品説明などはこちらに書いています。
取り付けについて
取り付けは取扱説明書(EQUALコントロールレバーユーザーマニュアル)を熟読してから行うことをおすすめします。
直前はST-R9100を使っていた
今回はST-R9100からの換装だった。
ST-R9100関連の記事です。
使用感
EQUALコントロールレバーの使用感について書いていく。
パーツ構成
使用バイクはCannondale CAAD12(リムブレーキ)。
シマノ製ロードバイクコンポーネントに合わせて使用。
フロントチェーンリングは50/34
スプロケットは11-28/11-30。
フロントディレイラーはFD-R8000
リヤディレイラーはRD-R7000-SS
という一般的な組み合わせ。
シフト/ブレーキケーブルともにステンレス製を使用した(安価)。
コントロールレバー本体側では、ケーブル最大巻き取り量やレバーの重さ調整ができるケーブルプーリーは、出荷時(右18.5mm、左17mm)のまま使用している。
変速機能
EQUALコントロールレバーはフリクションシフト式で、レバーAでケーブル巻き取り、レバーBでケーブル開放をする(オプションのインデックスプレートを取り付ければインデックス式に変更もできる)。
2本のシフトレバー(レバーA/B)の位置的に、レバーAは外側から中指で、レバーBは内側から親指で操作する。シフトアップ/シフトダウンを素早く繰り返すシーンでは手首の動きが内外反対になる。
フロント変速は、シマノのSTI(ST-R9100)と比べても大きな違いを感じない。インデックスのクリック感は無いが、レバーAを引ききればシフトアップ、レバーBを下げれば普通にシフトダウンできる。またアウターローのトリム調整は、レバーA/Bの微妙なさじ加減で行える。
リア変速(11s)のフリクションシフトはシビアな操作になる。レバーの倒し加減を体が覚えるまではシフトミスは当たり前で、ミスなく変速できるようになるには慣れが必要だ。
使い慣れてくれば特に問題なく扱えるようになる。
またフリクション式のメリットとして、ケーブル初期伸び調整は不要になり、調整後にも関わらず特定のギアだけ微妙にチャラチャラ音鳴りがする、というストレスから解放される。
レバーBの形状は角張っていて指先にささる感じがする。
フリクションシフト操作に時間がかかるので速度は落ちるが、操作の上達も含めて楽しめるのでこれで良い。
ブレーキ
前の記事で確認したブレーキ性能は概ね予想通りで、直前まで使っていたST-R9100よりも感覚的に1.2倍効く。
- ピボットを高く
- ブラケットはスリム
- レバーの軌跡は握り手に沿う
という造りの良さによるものか、ブレーキングは軽くブラケットポジションでも直ちに必要な強さのブレーキングを発揮できる。
キャリパーブレーキ/タイヤグリップ性能をブラケットポジションで瞬時に発揮できる点は素晴らしいと思う。
直前まで使用していたST-R9100と同じように通勤路の山下りをしていると、ブラケットポジションでヘアピンカーブのブレーキングは楽になったし、ブレーキが良く効くため不意に乗車ポジションが前重心になることがある。
これだけの効きを発揮してくれると過不足なしという感じ。
ただ(未検証で記憶頼りだが)BL-R400等ブレーキレバーの効きには一歩及ばないとは思う。
握り心地
スリムに絞られたブラケットは握りやすく、一番くびれている部分を親指と人差し指で掴むと細くてうれしくなる。
グロータック EQUAL コントロールレバー | 122mm |
シマノ(STI) ST-R9100 | 130mm |
シマノ(ブレーキレバー) BL-R400 | 110mm |
ダイアコンペ(ブレーキレバー) Gran Compe EVO | 115mm |
周径を測るとST-R9100よりも細く感じ握りやすい反面、手のひらの置き場が狭く安定感が低いとも言える。
この辺りは好みと慣れだが、換装直後ブラケットの細さと握りやすさには感動した。
まとめ
フリクション変速を採用するEQUALコントロールレバーはレース機材ではなく、良い遊び道具だと思う。
シビアなタイムを競うライドには向かないだろうが、高いブレーキ性能は自転車を扱う楽しさを高めてくれる。
(自分の用途ではないけれど)メーカー想定無視なパーツ構成の自転車を組むこともできる。
EQUALコントロールレバーの懐の深さがハマることに気付いていない色んな人に使ってみてもらいたい。
コメント