2014年頃から月に2-3回のペースで自転車通勤で乗っているロードバイクの洗車をしている。
この記事では2020年11月現在、私がロードバイク洗車で使っている道具を書いていく。
メンテナンススタンド
ロードバイクを洗車するならメンテナンススタンドがあると作業が捗る。
価格は少し高いけど、買ってよかった逸品Park Tool PRS-20。
ロードバイクで洗車がしやすいメンテナンススタンドは、このようなフレームエンドやフォークエンドを固定するタイプ。
このタイプはメンテナンススタンド本体が自転車下部に位置するので、洗車をするとき自転車の周囲360度からアプローチできるのが良い。
固定力はフレームエンドやフォークエンドの固定だけで保持できるので、洗車程度であればこの固定だけで十分。
強い力をかける洗車以外の作業で不安なときはBB固定ベルトを使って固定すれば、自転車を倒してしまうことは無い。
クリーナー系
ディグリーザー、チェーンクリーナー、パーツクリーナーは各パーツの洗浄に使う。
ディグリーザー、チェーンクリーナーの分類と特長
溶剤系クリーナー
油で油を落とす感じ。
洗浄力が高い。
溶剤の臭いが強いものが多い。
水に溶けない成分が多く、水に流すと環境にも悪そうだ。
価格は安いものが多い。
ギトギトしやすい。
界面活性剤混合溶剤系クリーナー
溶剤に界面活性剤が混ぜられているクリーナー。
界面活性剤の力で油を浮かせて、溶剤の力で油を溶かす、のだろう。
洗浄力は溶剤系クリーナーと比べると若干落ちる。
価格は高めのものが多い。
水溶性成分が含まれていて水に流しやすいため、使い勝手がいい。
臭いが控えめ。
ギトギトしにくい。
アルカリ性洗剤
中性洗剤の用途に近い使い方ができるアルカリ性洗剤。
溶剤のようなギトギト感は無いが、洗浄力はそれほど高くない。
臭いは中性洗剤のような感じで水で流しやすく後に残らないので、最も簡単に扱える。
チェーン洗浄に使えるディグリーザー、チェーンクリーナー
チェーン洗浄に上記の3種類を使用したことがある。
- 溶剤系クリーナー
- 界面活性剤混合溶剤系クリーナー
- アルカリ性洗剤系クリーナー
(これらの表記は、製品の成分の欄に記載されている。)
洗浄力に順位をつけると、
- 溶剤系クリーナー
- 界面活性剤混合溶剤系クリーナー
- アルカリ性洗剤系クリーナー
の順だが、臭い、後片付け、作業の簡単さ、などの使いやすさの面では
- アルカリ性洗剤系クリーナー
- 界面活性剤混合溶剤系クリーナー
- 溶剤系クリーナー
こんな風に逆になる。
ブレーキやディレイラーの洗浄に使えるクリーナー
使いやすいのは界面活性剤混合溶剤系クリーナーとパーツクリーナー
ブレーキやディレイラーの洗浄には、界面活性剤混合溶剤系クリーナーが使いやすい。
洗浄力は高く、水で洗い流せるのがメリット。
残った溶剤は拭いてしまえば油っぽさは残らない。
グリス落としにはスプレー缶パーツクリーナーが使いやすい
洗車とは直接関係ないけれど、パーツクリーナーについても書いておく。
- フロントフォークのコラム
- ステム
- ハンドル
- BB周り
- ペダル軸
- チェーンリング
- クランク
- リアディレイラーの内部スプリング
- シートポスト
- シートチューブ
- シートクランプ
このあたりのパーツを分解するときのグリス落としは、スプレー缶のパーツクリーナーが一番使いやすい。
スプレーの力で固まったグリスを吹き飛ばせる。
チェーンクリーナーやディグリーザーと比べるとパーツクリーナーは安価で大容量なものが販売されている。
そういう製品は無駄使いする勢いで贅沢に使いまくっても抵抗がない。
使用後のグリスは砂などの汚れを多く含むので、パーツを外す度にしっかりとグリスと一緒に汚れを落とした方が良い。
汚れを含んだまま組み付けてしまうと、トラブルの元。
中性洗剤
中性洗剤は万能で、台所用の中性洗剤で十分。
あまり洗浄力が高いものではないので強い油汚れには無効だが、使い方を覚えればキレイに洗車を仕上げる強力な助っ人になる。
それで落ちない気になる汚れは別のもので落とす。(プラスチックセーフなクリーナーとかコンパウンドとか)
バケツに水で薄めて使う。
フレーム洗浄に中性洗剤
フレーム洗浄には、薄めに水に混ぜて使う。
フレームに付着する汚れの多くは土、砂、葉。
油分が少なく、洗剤の力も使うがブラシで物理的に除去するような使い方なので、割と薄めにして使う。
ホイール洗浄に中性洗剤
ホイール洗浄にも、薄めに水に混ぜて使う。
土汚れはタイヤに多く付着しているので、ブラシで洗い流す。
油汚れはスプロケット周囲、後輪のハブ周りに多く付着している。
スプロケット自体はキレイにしているけど私はこの部分は放置気味。
中性洗剤で落ちない箇所はそのままにしている。
しっかりと落とすとなると、塗装に優しいパーツクリーナーを使うかもしれない。
チェーン洗浄の仕上げに中性洗剤
チェーン洗浄の仕上げに中性洗剤を使うと、ディグリーザーやチェーンクリーナーの溶剤の残りや、汚れの残留を限りなくゼロ近くまで落とせる。
中性洗剤を含ませたブラシでディグリーザー、チェーンクリーナーで洗浄したチェーンのコマ内部を水洗いすると、チェーン内部の汚れをキレイに落とすことができる。
バケツ一杯分くらいの量で繰り返し繰り返し水洗いをすると仕上げがキレイになる。
刷毛
刷毛はチェーンクリーナーやディグリーザーを以下へ塗るのに使う。
- チェーン
- スプロケット
- ブレーキのジョイント
- ディレイラーのジョイントやスプリング
素材は天然素材のものが良い。
毛の長さは長めでクリーナーを多く含んでくれるもので、毛は柔らかいものがいい。
塗る場所によって使い分けてもいいが、私は今のところ一本を色んな箇所に使いまわすようになった。
塗装などにシビアなディグリーザーを使う場合、フレームなど洗浄部分以外に触れたくない場合は小型の刷毛を使った方がいい。
マイルドなディグリーザーを使うのであれば、ある程度までの大きさであれば一つの刷毛でざっと自転車全体のパーツ油汚れを落としてしまうことが簡単にできる。
使うディグリーザーの攻撃性次第で刷毛の使い方も変わってきそうだ。
缶スプレータイプのディグリーザー、チェーンクリーナーを使うときは、刷毛は使わない。
ブラシ
ブラシは数本あると使い分けができて良い。
素材はこれも天然素材(木、動物の毛、金属)が確実。
弱い樹脂はディグリーザーで溶けた経験がある。
フレーム洗浄に使うブラシ
割と何でもいいような気がするが、洗浄面積の広いフレームなので少し大きめのブラシでざっと中性洗剤水で水洗いするのが良い。
土、砂、葉を洗い流すのが目的なので簡単でいい。
私は、ホームセンターで売っている自動車洗車用のブラシを使っている。
細かい部分やパーツに使うブラシ
ブレーキやブレーキシュー、ディレイラー、フレームのBB周りや細かい箇所には、フレームで使うブラシよりも小さいものがいい。
毛の長さはある程度長くて、毛の硬さは柔らかすぎない方が使いやすいと思う。
私はホームセンターで購入した、コンデンサーブラシというものを愛用している。
豚の毛が硬さと長さが、ブレーキシューの溝にたまったブレーキダストや土、砂を掻き出すのにちょうどよい。
前後のディレイラーの細かい隙間にも入っていける軸の細さも大切。
多数のブラシを使いこなせられると、もっといろいろあると便利だと思うけれど、私はそこまで器用ではない。
チェーン洗浄に使うブラシ
チェーン洗浄にもブラシを使う。
ディグリーザーを塗ったチェーンをこするブラシ
ディグリーザーを塗ったチェーンをブラシでこするのには、柄の長いヘッドの小さ目の毛が硬いブラシで丁寧に優しくこすった方がいい。
ディグリーザーがフレームなどに飛び散ると後始末が大変だし、柄が短いと腕に汚れが飛ぶ。
ワコーズのチェーンクリーナーに付属しているブラシが使いやすい。
中性洗剤で水洗いをするときに使うブラシ
中性洗剤でチェーンを洗浄するときに使うブラシは、大きめで毛が硬めで短いブラシが良い。
勢いよくチェーンをこすり洗いをするので、手で握れるサイズが良さそう。
私は100円均一で買った靴磨き用ブラシをずっと使っている。
ウエス
ウエス、ボロ布、いらない端切れ、不織布。色んな種類がある。
私は使い終わったタオルやTシャツ等の端切れを使っている。
フレームの水ふき取りには
水洗いのふき取りに使うウエス。
これはタオル地が一番使いやすい。
吸水性の高いセームタオルなどもあるが、乾かす手間と時間が惜しいので、私はすべて使い捨ててられるものを使っている。
チェーン、スプロケットのふき取りには
水洗い後のふき取りという点ではフレームと同じだが、チェーンやスプロケットは駆動系で特にチェーンは細かい関節の構造体なので、タオルだと繊維がリンクに挟まることがある。
それが気になっていたころは不織布を使ってみたが、いまひとつ汚れの拭き取りに満足できなかった。
結局油分、水分の吸収力はタオルが使いやすいし、タオルでなければ綿のTシャツの端切れが繊維が出にくくて良いので、チェーンの拭き上げには綿のタオルやTシャツの端切れを使うことが多い。
スプロケットの掃除に使いやすいのは、カッターシャツのような生地が硬い綿生地。
スプロケットの歯の隙間に入りやすくてこすりやすいし、歯に引っ掛かりにくい。
ゴム手袋
夏場はあまり使わないが、冬場に屋外で水洗い洗車をするのであればゴム手袋は必需品。
つらい仕事は続かないので、できる限り楽に仕事ができる方がいい。
ゴム手袋は、使い捨てのものがフィット感が良いので細かい作業に向いている。
使い捨て製品でも、使用ごとに捨てずに何度か使用できる。
自転車洗車はディグリーザーなど溶剤も使うので耐油性グローブがいい。
一箱100枚入りで1000円、数年前に買ったものがまだ余っているので、毎週作業をしたところで使い切るには数年かかる。
オイル
チェーンオイル一つあれば十分なはずなのだけれど、実際はそうもいかない。
ディレイラーやブレーキの関節やスプリングにもチェーンオイルを塗布できればいいが使いにくい場合が多い。
チェーンオイルのパッケージだとオイルの指し口が大きすぎてパーツに注すには多すぎる油の量が出てしまい、拭き取る量の方が多くなってしまう。
スプレータイプのオイルを使うと、周りに飛散してしまいこれも使いにくい。
私は狙い通りの場所に注油するために、AZ 狭所用オイラー 15ml 極細針ノズル付に好きなオイルを詰めて、パーツの関節へ注油している。
チェーンには好きなチェーンオイルをつけている。
チェーンキーパー
一つ持っておくと便利なチェーンキーパー。
メンテナンススタンドの種類やクイックリリースかスルーアクスルなどの自転車側の規格によって使えるチェーンキーパーは変わるので、自分に合ったものを揃えたい。
私はロードバイク用にこの一つしか持っておらず、MTBのチェーン洗浄がしにくい。
もう一つ買わなければ。
チェーンキーパーがあればホイールを自転車から外した状態でも、フレームを傷つけずにでチェーン洗浄作業ができる。
ホイールを自転車に取り付けた状態でチェーン洗浄をするとホイールに汚れが飛散して大変なことになる。
できればチェーンキーパーは持っておきたいアイテム。
まとめ
洗車道具には、専用品もあれば使える汎用品もある。
自分に合った道具は今のところこのような感じ。
ロードバイクの洗車方法の紹介記事です。
チェーンクリーナー一覧ページです。
チェーンクリーナーランキングを付けています。
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