ST-R9100を購入
2021年12月5日に注文したST-R9100が、2022年3月6日に自宅に到着。
品薄の現状を体感できる時間のかかりよう。
現在のシフト・ブレーキ装備
現在、自分のハンドル周りは普通のロードバイクの方々とは少し異なるパーツでシフティングとブレーキ操作をしている。
今現在もだいたい上の記事の構成と近くて、変速機はシフトレバーSL-7700を下の記事で紹介しているDixnaレバーコラムマウントに取り付けて使っている。
いわゆるダブルレバーをコラム部分に取り付けている状態。
ブレーキは、STIではなくシマノ製のブレーキレバーBL-R400を使っている。ブレーキレバーなのでシフト機能はなく、ただのブレーキレバー。
これらのパーツを使い始めるきっかけになったのは、それ以前に使っていたST-5800でシフトケーブルが3000km毎に切れる問題。さらに前に使っていたティアグラのSTI(外出しシフトケーブル)は9000kmはもっていたのに、内臓シフトケーブルのST-5800が3000km毎にSTI内部でシフトケーブルが切れるのが納得いかず、メンテナンス頻度が増えることやトラブルの原因になるので、上記の構成に変更した。
それが2019年のことでそれから約3年が経過しようとしている2022年現在、機械式変速・ケーブル引きブレーキ式STIとしては最後のデュラエースグレードと思われるST-R9100を購入した。
ST-R9100購入動機
ST-R9100の購入動機はいくつかある。
シフトレバー(SL-7700)+ブレーキレバー(BL-R400)で感じる自転車の良さは?
ST-5800を取り外しSL-7700とBL-R400を取り付けた際、ハンドル周りの軽さに驚いた。
その軽さとは重量的な軽さという面もあるし、ハンドルを左右に回す時に感じる軽さという意味もある。
重量面ではST-5800はペアで494g、BL-R400はペアで254g。約半分、240gも軽量化をしたことになる。
これが乗車感、手に感じる重さをかなり減らしているように思える。
路面からの衝撃が軽く感じるというか、ギャップを軽く超えられる感じがするというか、手に触れるパーツが軽いとここまで変わるのかという感覚。
もう一つの重さは、ハンドルの回転抵抗。
ST-5800から出るシフトケーブルはハンドルに沿って取り付け、ダウンチューブに挿入するルートをとる。
ケーブルの長さはハンドルが左右にしっかり振れる長さに調整するので、実用上は問題が無いはずなのだけど、ケーブルのハンドルからダウンチューブまでのところでどうしてもハンドルを回す抵抗になってしまう。
SL-7700とBL-R400の組み合わせに換装したあと、この抵抗がなくなりハンドルがクルクル回るようになったことがとても気持ちいいように感じる。(これは電動変速機を使えば同じ感覚を味わえるはず)
これら重量とハンドル回転抵抗2つの軽量感があるように思うが、ST-R9100に換装すると軽量感の切り分けができると思う。
重量的な軽量感とハンドル回転抵抗による軽量感、自分としてはどちらを求めているのか、どちらとも求めているのか、また別のものを求めているのかが分かる気がする。
BL-R400(ペアで254g)からST-R9100(ペアで372g)へ118g増量するがその影響は?
ST-R9100が最強ケーブルブレーキ式機械式変速STIといっても重量はペア372g。
BL-R400から換装すると118gの重量アップになる。
この重量アップは気持ちが悪いものなのか、そうでもないのか。
できれば重たい方に順応できた方が良い気もする。その方がこだわりが少なくなって幸せになれそう。
ハンドル回転の抵抗が増えるとどう感じるか
上で書いたように、BL-R400からST-R9100へ換装することでシフトケーブルの抵抗によってハンドル回転の軽量性が損なわれると思われる。
換装することで今はどう感じるのか。
クルクル回るハンドルに自由さを感じているので、たぶんきっと重たさを感じて嫌になりそうな予想をしているが、替えてみるとそうでもないのかもしれない。
シフトレバー操作は本当に楽しいのか
シフトレバー変速をするには二つのコツが必要だと思う。
これらのコツが必要で手間がかかるからこそ、自転車に乗ることが楽しいと感じているのかもしれない。
一つは、乗車ポジション調整をしてから変速をする必要があること。
もう一つは、フリクション式を使う場合変速するごとに変速レバーを微調整する必要があること。
乗車ポジションを調整してから変速をすること
シフトレバーで変速するというのは慣れが必要だし、手元にシフトレバーが無いので変速には時間がかかる。
特に下りでは前傾姿勢で前荷重な状態で片手を離すのはリスキーでバランスを崩しやすいく、乗車ポジションを後ろ寄りに調整してからハンドルから手を離してシフトレバーを操作する必要があり、より時間がかかる。
変速するのに時間がかかるということは、走行中の路面状況や勾配など先を見通しながら変速タイミングの予想を付けて走る必要がある。STIは便利なもので変速したくなればその瞬間に変速ができるため、そういう先を見通す必要性が少なくなる。
フリクション式の微調整
シフトレバーを操作する方法は2つあってインデックス式とフリクション式があり、SL-7700を11速で使うにはフリクション式一択。(SL-7700をインデックス式9s対応。インデックス式11sには対応していないが、8sでは使えるらしい。改造してインデックス式11sで使えるようにしている人はいるみたい。)
フリクション式は文字通りシフトレバーの摩擦抵抗によりディレイラーのばねの反発を留めてシフトケーブルの引き量を調整する機能。
インデックス式だと一速ごとに変速する位置が定められているのでピタっとシフトレバーが止まりSTI的な変速ができるけど、フリクション式では完全マニュアルでシフトケーブルの引き量をライダーが調整する必要がある。
なので、フリクション式ではうまく変速するにもテクがいるというか、慣れていないと微調整に時間がかかるし、長く使っていてもピタッとすべてばっちり変速することは難しい。
これら大きく2つの要因でシフトレバーを使うにはテクやコツが自然と必要になってくる。
ST-R9100へ換装するとそれらの作業から解放されるので、それが楽しいと感じるか物足りないと感じるか。
ST-R9100のシフトケーブル寿命はどれくらいか
ST-5800からSL-7700へ換装後シフトケーブルの寿命は圧倒的に伸び、今まで約3年間でSL-7700が原因でケーブル交換になったことは一度もない。ほかの原因やタイミングでシフトケーブルを交換することがすべてだった。
対してそれまで使っていたST-5800は内装シフトケーブルで3000km毎にシフトケーブル切断がSTI内部で起きるので、2000kmほどで注意しながら様子を見て、変速の調子がおかしいと感じたらすぐに交換、という感じにしていた。
2000km毎に走行不能レベルのトラブル発生の準備をしないといけないのは、どうも納得がいかない。
一説によるとST-5800はシフトケーブル切断が起きやすいというのも聞いたことがある。
この辺りについて、ST-R9100を自分が使った場合はどうなのか。
自分的にはシフトケーブルの寿命は自転車運用上大きな問題なので、挑戦的ではあるけれど最強STIのST-R9100のシフトケーブル寿命には興味がある。
次の自転車を組むと想定する際のパーツ選定をしたい
ブレーキとシフトパーツに対する自分自身のニーズがはっきりと分かっていれば次の自転車を組む(予定は未定)際のパーツ選定の大きな参考になる。
例えば、シフトレバー(SL-7700)とブレーキレバー(BL-R400)の組み合わせがやっぱり最強だと思えば、クラシカルな感じでシフトレバー台座の付いたフレームを選ぶし、あとはブレーキの種類(リムブレーキかディスクブレーキ)を検討すればいいことになる。
シフトレバー変速ではなくてSTI変速の方がいいけどSTIの重さは軽い方が良い、ということになるとST-R9100を使って、完成車もしくはフレーム購入でブレーキの種類を選定する。
STIの重量は重くていいし、ハンドル回転の抵抗も気にならないという感じになれば完成車のロードバイクで満足できる。(むしろ何も買わなくて済むかもしれない)
こんな感じで自分のニーズを区分けする材料にしたい。
ちなみに電動変速機導入で問題解決はできるけど、自分的には電動変速機に対して価格に合った価値を見出すことは今のところできない。
まとめ
ST-R9100購入の動機をまとめた。
実際に自転車へ組付けるのは少し先になりそう。
取り付けた後の感想は別に書く予定。
コメント