PCのメモ帳を併用してeTrexの近接アラート設定する方法の記事
動機
eTrex30xの使用歴は10年弱程で、今まで近接アラートはeTrex30x本体で設定していた。
eTrexの近接アラートは、設定した地点に近づいた際にアラート音を鳴らせる便利な機能だが、近接アラート設定作業自体は時間がかかる。
ブルベの走行距離が伸びるとアラート登録数(PCや通過チェックなど)が増えるため、作業時間がさらにかかり時短する必要があった。
この度、ウェイポイントを登録したGPXのテキストファイルをメモ帳で直接触れば近接アラート設定ができることに気付き、作業時短が図れるようになった。
今回はブルベ2024BRM601近畿300km神戸(甲)のデータを例にして説明をします
eTrexの近接アラート
eTrex(30x)の近接アラートは、設定したポイントを中心とした円にeTrexが到達すると、電子音が鳴る機能。
なので、円の内部に入るときと出るときの2度音が鳴る。
eTrex近接アラート設定方法
eTrexの近接アラート設定は、
- ウェイポイントを含んだGPXを作成し、eTrexへ保存する。
- eTrex本体で近接アラート設定をする。
という手順だが、
時短方法では↓のような手順になる。
- ウェイポイントを含んだGPXをPC等で作成する。
- GPXをPCのメモ帳等で開き近接アラート設定し、eTrexへ保存する。
時短方法では作業時間が半分以下で済む。
ウェイポイントのGPXを作成する
始めに、eTrex本体で近接アラート設定をする前に、ウェイポイントを含んだGPXをeTrexに保存する。
(通常)eTrex本体で近接アラートを設定する方法
次に、eTrex本体で近接アラートを設定の方法を説明する。
メニュー画面から
①近接アラート を選択
②近接ポイント作成 を選択
③ポイント を選択
④アラートを鳴らしたいポイント を選択
⑤使用 を選択
⑥距離をマイル単位で入力し OKを選択
と6段階の手順が必要である。
設定する数が少なければそれほど負担ではないが、600kmブルベのPCや通過チェック等、多くのアラート設定するとなれば少なくない時間がかかってしまう。
(時短)メモ帳などで近接アラートを設定する
次に、PCのメモ帳などで近接アラート設定の方法を説明する。
メモ帳等で近接アラートを設定すれば、所要時間は半分以下で済む。
前項でeTrex(30x)本体で設定した近接アラート付きのGPXをメモ帳等で確認すると、ウェイポイントは↓の要素で構成されている。
ちなみに近接アラート未設定のGPXでは↓の記述。
つまり、近接アラート設定後、付加された文字列は以下のもの。
<wptx1:WaypointExtension><wptx1:Proximity>321.866882</wptx1:Proximity></wptx1:WaypointExtension>
(extensionは拡張、proximityは近接、321.866882は前項で設定した距離=0.2マイルのメートル法での距離、を示している。)
なので、この増えた文字列
<wptx1:WaypointExtension><wptx1:Proximity>321.866882</wptx1:Proximity></wptx1:WaypointExtension>
を全てのウェイポイントに張り付ける。張り付ける位置は <extensions>と </extensions>の間。
張り付ける前は↓の状態。
張り付けた後は↓。黄色いマーカーで引いた箇所が張り付けた文字列。
これで、登録したウェイポイントで近接アラート(半径321.866882m)を鳴らすことができるようになった。
ちなみに、メモ帳で近接アラートの距離変更もできる。
試しに、半径100mの近接アラート設定をするため、321.866882の部分を100へ変更すると、eTrexでの表示が0.06マイルへ変わる。(100m=0.0621371マイル)
まとめ
eTrexの近接アラート設定をメモ帳ですれば、作業時間を大幅に短縮することができる。
ブルベ前の忙しい準備期間の時短になるので、この方法を活用していきたい。
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