参加動機
神戸のきっついブルベ400km。ようやくこれを走れる時が来た。
コース
2年前に走った前シリーズ400kmコースは林道瀞川・氷ノ山線のグラベル含みのえぐいコースだったが、今年のグラベルはごく一部で、連発する急登坂と長い無補給区間が難易度を上げている。
神戸発、平坦区間を越えて一気に兵庫県北部の養父まで。
そこから大ボス山3つ(氷ノ山林道、沖ノ山林道、ダルガ峰林道)と中ボス2つ(若杉峠、坂の辻峠)をサンドイッチして、平坦路で神戸へ戻る。
準備
気温は30℃近辺、天候は曇、の予報。
ウェアは、モンベルジオライン クールメッシュ タンクトップにパールイズミファーストジャージ。
暑さ対策と水分補給を兼ねて、キャメルバッグ製トレランベストに氷ハイドレーションを積む。
保冷性アップ目的でアルミバッグを2枚重ねで氷ハイドレーションを包む。こうすれば5時間程は氷が保つ。
無補給区間が長いので、オーストリッチ製POTARIフロントバッグライトXを使用。
フロントバッグとトレランベストに、150kmほど無補給でも可能な量の固形食糧を積む。
カロリーメイト
羊羹
梅丹ツーラン
あとは自作ナッツバーを積載した。
水分は以下の3点で回す。
・シングルボトル
・氷ハイドレーション(トレランベスト)
・途中で購入するペットボトル(バックポケット)
当日スタートまで
前夜21:00頃には布団に入っていたが、寝付いたのはおそらく0時過ぎてから。しかも何度も目が覚めるパターンだった。
5時スタートなので3:00起床3:30自宅発で、眠たいままスタート近くの駐車場まで自動車で移動。道中自宅近辺のコンビニでおにぎり2つと氷1.1kgを購入し補給に備えた。
4:10頃スタート地点に到着。

200GPや300GPでお馴染みとなった方々や試走をされた峠の女神様と少し話ができた。
主催が到着され受付とブリーフィング、検車を終えて無事スタート。
スタート
スタート直後ハレバレさんとお話をしながら進んでいると、後ろからキャノボ組含め速そうな5名(えむきゅうさん、ぐれおくんさん、はじめちゃんさん、14さん、うにゃさん)が先に進まれた。
ついて行けるかな〜、と興味本位で後ろから付いて走ることにしてみる。
妙法寺からの緩斜面上りでも少し速いかなぁというペースで、ついていけない事もない。

と思っていたが三木の辺りからは少し離れて走ることにした。やはりややオーバーペースだ。

信号でついたり離れたりしていたが、西脇のあたりからは姿が見えなくなっていた。

ここからソロライドだが、幸い追い風(南風)でペースは良好である。
北の山のあたりを眺めると雲がかかっていたので、これはもしかするとこの先暑いというより雨が降るのでは??と予想。

予定では西脇のコンビニで休憩を挟むつもりだったが、疲労的にも補給的にもこのまま走れそうな感じがしていた。
なのでPC1(119km)のコンビニまでは休憩無しで進む事にする。途中おにぎりを2つ食べたりはしたけれど。

西脇、黒田庄、氷上、青垣、遠坂、と北播から丹波を進んで、丹波と但馬の境、遠坂峠を登る。
このあたりで疲労を感じていた。序盤キャノボ組に頑張ってついて行ったツケ?と考えたが、おそらく補給不足だろう。
遠坂峠は軽い200mアップほどの上りで、ボチボチ走っていると後ろからキャノボ5人組が追い付いてきた。あれ??前にいるはずでは?と思っていて、追い抜かれざまに挨拶を交わす。
峠を越えて下り途中に、以前走った林道粟鹿山線の北端入口を通過する。

下り切ると朝来の町へ。晴れていて暑い!
PC1 ミニストップ 養父上野店へ到着。5時間で120kmなので結構いいペースで来れた。

待ちに待った休憩時間で、ペヤングソース焼きそば大盛とコーラを摂って、ハイドレーションに氷補充。携帯用におにぎり2つを購入した。
疲れていて食事中手が震えていた。熱中症の前駆症状だったかも。
ペヤング大盛りやきそばは悪手なのかも?と思いながら、この手は以前のライドでも試していて腹持ちが良く特に支障は無かったので今回も食べることに(今回はこの直後の氷ノ山上りでペヤング感が続いたが…)
キャノボ組、ハレバレさん、はやみぃさん、とここで出会った。
リスタートすると、キャノボ組から離脱したうにゃさんとしばらく同行。
うにゃさんはPCの前に昼食をどこかで食べていて、さらに今からおやつを買いに寄る、とのこと。このハードライドで寄り道グルメ要素を組み込める余裕っぷりがベテランの風格を感じさせる。
円山川から西進し氷ノ山へ向かうゆるい上りへ入って、しばらく続く無補給区間手前ラストコンビニ ローソン 養父万久里店に立ち寄る(11:05、134km)。
抹茶バターどら焼きとアクエリアスでお昼ご飯後のおやつにした。
このあたりは(31℃あたりだったか)暑くて外に出るのが嫌だった。ここで神戸までリターンしても270kmもあるし十分走っているじゃあないか、とあまい考えが頭をよぎるが、それにプラス130km走れば満足できるぞ、と自分を奮い立たしてリスタート。
進んでいると3人になったキャノボ組がお肉屋さんの前で、何かを買っている。なんだろう?と思っていたが、あとで聞いたところはじめちゃんがおっきいハンバーガー(しかも2ヶ)を買っていたらしい。
なぜみんなこのきっついブルベにグルメ要素をぶち込める余裕があるのかwすごい。

先に進んでいたところ、後ろからキャノボ組が追い抜いて行った・・・はじめちゃんはサコッシュに大きいハンバーガー2つを入れて・・・
勾配がきつくなったところから後ろから来られた14さんと一緒に上る。

暑くて仕方がないのと昨晩の寝不足でペースが上がらない感じ。
勾配のきつい区間を終えて、瀞川・氷ノ山線へ合流する。

この先は舗装と非舗装が交互に現れる。

暑さにやられて非舗装では自転車の操作がままならない。自動車とのすれ違いが何度かあったが路面にタイヤを取られて足つきをすることもあった。
舗装路の急こう配でも体力を削られる。
疲労困憊で通過チェック①氷ノ山大段ケ平駅に到着。

つ、疲れた・・・。もうブルベ辞めようかと思う程に・・・。
意外にもキャノボ組が休憩していたので一緒に休憩させていただく。
補給食と水分、塩分をしっかり摂って、脚を休める。
リカンベントでこんなところまで上がってくる人は他にいるのだろうか・・・凄すぎるえむきゅうさんもかなり堪えていたようで疲労のグチを言い合っていた気がする。
ぐれおくんは余裕な感じで、はじめちゃんは先ほど購入されていたハンバーガーでピクニックランチを楽しまれていた。14さんはグラベルで手間取っておられたが、後から到着し先に進まれた。
補給を摂っていると次第に回復した感じがあって、キャノボ組と一緒に15分後リスタート。

林道横行線からグレーチングの多い急な下り区間を慎重に下る。
予定通り湧水ポイント【ぶなのしずく】へ立ち寄り、ボトルとペットボトルに水を満タン入れる。その間キャノボ3人組は先に進まれた。

下りきったところの自販機でキャノボ組が休憩しているがソロで登り返しへ進む。
ここから若杉の村を通過して若杉峠へ上る。初めて走る道だ。
緩斜面から始まって若杉村の横を通過すると斜度が高まる。

前方には若杉高原おおやスキー場が見える。

展望台付近からパシャリ。だいぶ高い所まで上がってきた。

通過チェック②若杉スキー場入口へ到着。

反対側(道路側)も撮影。右から登ってきた。今から左へ上る。

もう少し先まで登って若杉峠へたどり着いたところで、補給を摂る。
ここでもかなりの疲労感。休まないとやってられない。足の疲労もあるけど暑さの影響も大きいはず。
できるだけ胃に食料と水分を詰め込んで下り区間で回復を図る。
出合橋交差点からR29登りへ入る。緩斜面で新戸倉トンネルへ向かうが、脚が重たい・・・まだまだ回復には程遠い。
トンネル手前のチェーン脱着場でもう一度休憩し補給を摂る。食欲は無いがこんなに補給を欲しているのは、PC1まで補給少な目で走った負債か。
10分程止まった後リスタート。
今回正しく知った【戸倉(とぐら)】の読み方。
今まで【とくら】だと思っていた新戸倉(とぐら)トンネルへ到達。

トンネルから下りに入り、越えたらそこは鳥取県八頭郡若桜町。
しばらく優雅な下り区間を自動車と一緒に走り、コマ図に書いてあった自販機へ立ち寄り、水とアクエリアスを購入する。
他参加者の方と疲労を労い合いリスタートしようとすると、キャノボ組が快調に追い抜いて行った。
リスタートし上り返しの不動院岩屋堂の公衆トイレをお借りして手を洗う。残念ながら石鹸がなかった。ロングライドしているとグローブと手がどんどん汚れてくるので、石鹸手洗いをしたくなる。

キャノボ組や14さん、そのほかの参加者は、岩屋堂前の自販機で休憩されていた。
少しお先にリスタートして、吉川川(珍しい名前だ・・・)沿いに次のピークへ上り返す。
ここから700-800mほど標高を上げる。疲労感はあるが先ほどよりもマシな気がする。補給がようやく効いたか。
走っていると、山からニョーンと木が倒れている珍風景をぱしゃり。

下からニョーンをぱしゃり。木の撓みで耐えているのか。

少し上ると激坂の吉川村に入る。ここにも事前調査していた通り自販機があった。
吉川村の裏から林道ヒレジ線に入る。

途中まですでに8%程度が続くが、途中から10%以上が1km以上続く。勾配がきついと坂道が早く終わるから良いね・・・
上りきると終点の道標が。

そこから先は、林道沖ノ山(おきのせん)線へ合流する。

ここからは緩斜面へ移行したと思っていたが、5%以上のそこそこの勾配が続いている。

普通に坂道を上り続けてAlt1100m付近のピークを目指す。

途中から雲行きがあやしくなり、小雨に降られた。幸い降雨量は大したことは無くレインウェアを着用せずに済んだ。
ボチボチ進んで16:50 通過チェック③すぎのふる里公園看板 (204km)に到着。


ここでもこの先20km程の下り区間を使って回復できるよう補給をしっかり摂っておく。
そうしているとキャノボ組と14さん、その他の方々が到着される。
えむきゅうさんがかなりキツそうな状態で、DNFも視野に入れておられた。
話をしている間にえむきゅう軍団の末席に加えて頂き一緒にリスタートする感じになる。

6,7人で一緒に林道の下りを走る。

下りきって登り返し。

この先志戸坂峠(トンネル)まで軽い登りがあって、下った先の予定休憩ポイントの道の駅あわくらんどへ立ち寄る。

お店は全て閉まっている時間帯だが、自販機と綺麗なトイレがありがたい。
次の山登りに備えて、脚を伸ばして補給食を摂る。
ここでハレバレさんが合流され、少しだけ会話を。
お尻ケアも忘れないようトイレへこもって、トイレから出てくると自分一人になっていた。

えむきゅうさんはどうされたのだろう?DNFって言ってたし多分山を登ってはいないだろうなぁ、と思いながら暗くなり始めた山へ入っていく。
このダルガ峰は、峠の女神様からのスタート地点情報では鹿密とのこと。

突撃されても困るので人気の無いことを確認しながら歌を歌って進む。

途中、安心して熱唱していると前走者がおられた・・・恥ずかしかったが多分聞こえていなかっただろう・・・
この道はAlt500-900m区間の勾配がきつい。歌を歌おうにも息が切れてそれどころじゃあないときもあり、大声を時々出してしのぐ。
900mまで登ると高原を緩く登る感じでピークの1100mまでは霧がかかっていて長く感じた。

無事熊にも鹿にも遭わずに通過チェックへ到着すると、キャノボ組がおられる。見るとえむきゅうさんも上ってきているので安心した。が・・・

この先下りきったところが140kmぶりのコンビニ休憩ポイントなので、ここでの補給は無しでえむきゅう組にReJOINしてついていく。
山の中で県境を越えて岡山県から兵庫県へ。

下りはマイペースについて行ってもちぎれることはなかった。
5人でPC2へ到着。

晩御飯に盛りすぎミートソースを食べた。あとは切れたリアライト用に単4電池二つ。
夜間ライドの時間なのでここからは眠気との戦い。カフェインをコーヒーで注入する。
1時間程休憩の後、残念ながらえむきゅうさんはここで離脱、その後DNFとなった。
ここからは、ぐれおくん、はじめちゃん、14さん、との4人で進む。
鳥ヶ乢(とりがたわ)トンネルを抜けてR29を南進し、ラストの峠坂の辻峠へ向かう。
登り返し辺りではじめちゃんが眠気を訴えられていたので、ブルベトークで覚醒していただいたが、効能は一時的だった模様w

徐々に斜度が上がるが、ここが最後の峠なので頑張って上る。14さんが途中逆噴射するとおっしゃっていたが結局10m後ろで普通に一緒に走っておられた気がする。
ここから下って平地区間を走って神戸へ戻るだけ。実質ここがゴール!みたいなお気楽気分でいたが、それは勘違いだった・・・
下り区間でのんびり走れるー、と付いていた先頭ぐれおくんの様子がおかしい。今まで3つの下りを一緒に走った時とはペースが違う・・・
ぐれおくん曰く、『次のPCまで牽いとこうかな、おもてw』、とのことなので、あと数km・・・??
PC3 ローソン神崎インター店に00:40到着。

コーラとおにぎり二つを摂ってエネルギーとカフェイン注入。
勘の良い14さんはここで離脱され先に出発されたw
リスタート。ぐれおくんはここからも良いペースで走り、自分はぐれおくん、はじめちゃんの陰に隠れてなんとかちぎれないようについて行く。体格の良いはじめちゃんが風除けにとても良かった・・・
ぐれおくん曰く『気持ちよくなってきた』とのことで、気持ちよく牽き続けて頂く覚悟で頑張ってついて行く。
ぐれおくんが先頭で、眠気で辛そうなはじめちゃんと走力的にギリギリな自分で後ろローテーションをするという謎ムーブ。
同じ自転車かと思うほどのスピード感であっという間にPC4へ到着した・・・。すごいぜキャノンボーラー!

コーラとおにぎり二つ、水を補給する。ここからラスト50kmなのでもうすぐ終わり。で油断して補給を少なめにしてしまった。
ここからはぼちぼちで、とのことなのでぼちぼち詐欺wを疑いながらもはじめちゃんと自分で先頭交代で進む。
リスタートして10km程走ったあとお二人から仮眠希望が出て、コンビニで仮眠休憩。
10分程寝たかと思っていたが、25分間の休憩だった模様。
三木市をすぎて神戸市へ突入。アップダウンが続くがだんだん力が入らなくなって、疲労感が強くなる。どうやら補給不足が効いてきた。
そのタイミングではじめちゃんが覚醒され2人のペースが速いwやばい。全然ついていけん。
自然と離れていき、補給を摂ってリスタート。
このままソロかな~、と思っていたらお二人は待っていてくださった。感謝。
回復するまで時間がかかるので申し訳ないが、ここからも一緒に走る。
白川の坂を軽く登って、後は下り。
24:25程でゴール!

まとめ
目標ブルベを何とかゴールできて良かった。
色々イベント発生した400kmで、濃い体験ができた気がする。
今のところ特に怪我はなく走れている。前半後半の平坦区間の補給ミスが今後の課題。気を抜いてはいけない。
今年の目標ブルベはあと数個。どうなることやら。
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