【ブルベ 200GP】BRM320近畿200km神戸(甲) Gara Pagos Stage.1(Twilight ROKKO)へ参加した話【DNF&中止】

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体験
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毎年参加したい神戸のきっつい200kmブルベを走ってきた話。

コース

昨年まではValeTodoシリーズ、今年はGara Pagosシリーズへコンセプトチェンジされ、今年で3度目の参加となる。

神戸市街をスタートし、再度山、岩谷峠、永沢寺、るり渓、大野山、才の神峠、六甲山といくつもの坂道を上るきっつい200kmブルベ。

累積標高5,000m以上の激坂を含む山岳コース。

スタートまで

数日前80km程の林道走行後から左踵の痛みが発生していた。この痛みは昨年ブルベシーズンに起こしていたアキレス腱炎だと思われ、完治していないようだった。

自転車ライドの準備としては特にこれといったものはしておらず、今年に入ってからは一度200kmブルベ走行、一昨年から始めた筋トレと週4回程度の自転車通勤、月数回のMTBライドをしていた。

2022年からの筋トレ記録

装備的なものは、昨年一年きっついブルベを複数走った経験から、激坂を重いギアで走ると疲労が早く溜まることを身をもって知ったので、ローギア化した。

シマノ CS-R8000 11-30T

フロントが50/34 リアが11-30tなので、最小ギア比が1.13(換装前11-28tだと1.21)。

ブルベ当日の天候は、日中雨天もしくは雪の予報で最高気温は10℃程度。

服装は冬装備(軽装)で、インナーはファイントラックドライレイヤーとモンベルジオラインM.W.の重ね着。

ジャケットはパタゴニアのウィンドシールドジャケットを着用。

ズボンは、レーサーパンツの上にモンベルのサイクルトレーナーパンツを着用。

補給は、フロントバッグにミックスナッツ、羊羹、飴玉、前日に購入していたコンビニおにぎり4つを収納した。ナッツは走行中手を伸ばしやすいようセッティングした。

ツーボトルのうち1本に水を満載、一本は空で途中必要時の補充用とした。

今回は、簡易キューシートを作成した。公式キューシートと簡易キューシートの両方を活用して時短を図る。

当日

神戸ブルベおなじみのHAT神戸を6:00スタート。

自宅からは自動車で30分の距離、スタートの1時間前に駐車場INを目指して、3:30起床、4:30自宅を出発し、スタート近くの駐車場に無事駐車できた。

スタート地点に到着し受付を済まし、主催陣の皆さんやおなじみの参加者の方々と話をしながら、朝ごはんのパンを食べていた。

小雨が次第に本降りの雨に変わる中でブリーフィングを受ける。

ブリーフィング開始

今回はソロライドの予定で、昨年の200VTリベンジライドのタイムを参考に、12時間20分ゴールを目標としていた。

今までであればこんな雨降りだとDNSしていたが、予報ではそこまでの雨量では無かった。しかし話を聞くと台風並みの気象状況であるとのこと(知らなかった)。

スタート~82kmのコンビニ休憩まで

全身をレインウェアで身を包みスタート。

次第に雨量は減り一つ目の山、再度山ドライブウェイ登り口に到達する手前で暑さを感じるため、赤信号のタイミングで上下のレインウェアを脱いだ(タイムロスをせずにうまく進められた)。

通勤路である再度山ドライブウェイは、通勤ペースよりも落として進む。ここで大集団が分散した。

レインウェアを脱いでもまだ暑く感じたので、ウェアの選択ミスだったかと少し後悔。

ソロで進み通過チェック①の再度公園看板(9.3km)に到着。

いつもの見慣れた看板

路面は濡れているが雨はほぼ止んで走行には何も支障がない状況。

ロングライドでの一番の敵はハンガーノックだと思っているので、上りながらフロントバッグへ忍ばせておいたミックスナッツを食べながら先へ進む。

次に二つ目の山、岩谷峠へ上る。

途中でオニヤンマくんが道端に落ちていたから参加者のものかと確認してみたが、羽が全てちぎれているので違うだろうと思ってそのままスルーした。

岩谷峠へ上がる道

岩谷峠を越えて通過チェック②手前でムラマサさんが追い付いてこられる。

そこからしばらく一緒にMTBトーク等をしながら進む。

通過チェック②

通過チェック②(38km)では写真をササっと撮りすぐにリスタート。

天候が次第に良くなり、青空、晴れ間が見えるようになっていた。

スタート地点付近よりも標高が高いこともあり、気温は涼しめで助かっていた。

三田の平坦路では追い風に助けられ普通に漕いでいても40km/h辺りで走っていたので結構な強風だった模様。

三つ目の山、永沢寺への上り(55km辺り)から天候が怪しくなってきている。

この辺りでムラマサさんとは別行動。

永沢寺への登り道

予報では10-14時は降水確率が上がっていたため、想定通りではあったが雨に当たるのは嫌だなぁと思っていた。この先のるり渓(110km)は天気予報では14時頃雪であり、雨よりも雪を望んでいた。

坂の緩い箇所を使っておにぎりを食べながら上がる。

10%越えの激坂を越えピークに到達し、

すぐ先に降りた通過チェック③永沢寺(63km)に到着。

似た漢字の表記と全然違う読み方の永沢寺/永澤寺(えいたくじ/ようたくじ)
永沢寺 (三田市) - Wikipedia

この時点で9:30なので目標12時間20分ゴールを考えるとあまりにも余裕がない。なんせ後半は山ばかりなのだ。とはいえ豪脚でもないのでこれ以上のペースで走ると後半たれてしまう。

空腹の前駆症状を感じたのとトイレに行きたかった。丁度永沢寺にトイレがあることを知っていたので確認してみると、営業時間外の為かトイレが閉まっていた。トイレができないと自販機で水分補給をする気にならずそのまま進行。

篠山への下り坂手前の軽い登りの区間を使っておにぎりを食べて篠山へ下る。

篠山は13km程平坦(登り基調)のボーナス区間がある。信号では飴玉を口に含んでいた。

カラータイヤグラベルバイクの方が後ろから追い着いて来られたが、抜くことはせずしばらく後ろについておられた。

予定していた補給ポイントローソン 篠山安田店(82km)へ10:10到着。

ローソン 篠山安田店

この後80km程コンビニ等の補給が無い区間に入る。

持参のおにぎり残り2つを食べきり、おにぎり4つ、ウィンナー、アクエリアス500mlを購入する。

アクエリアスはここで一気飲み。気温は暑い程ではないがヒルクライムで発汗して水分を失っているのは感じていた。

ナッツに飽きたのでウィンナーを携行食にする。

ここでは先行者2名(内一人は峠の女神様)がおられ、ムラマサさんが追い付いて来られた。

後半の山岳と暴風と吹雪とDNF

15分間の休憩後リスタート。

事前にこの先のルート詳細確認をしていなかったので、思っていたコースと違い初めての道でもあり楽しかった。

府県境(兵庫県-京都府)を通過。この辺りから雪がちらついていた。

時刻は11:00なので予報通りである。走るのに支障は全くない。

峠を越えて下った先の船阪交差点。

ここは半年ほど前、キャンツーをした際に通過した道が左右の府道54号線だ。

懐かしく思いながら交差点を直進した先にあるフォトチェック④の看板(101km)に到着。

11:14に到着しているので100kmを5時間20分ペース。ヒルクライムコースでこのペースは悪くはないとも思うが、残りのさらに険しい山岳区間100kmを7時間で走らなければ目標には至らないので厳しい。

少しだけ水分補給をしたくなり、すぐ先の自販機でポカリスエットを購入し飲んだ。が全て飲み干せず余りは空ボトルへ。

ここからは辛みのあるヒルクライム連続区間。

まず初めのるり渓は昨年2023年目標ブルベだったBRM909近畿600km神戸(甲)いわゆる600VTの帰り区間で、あの時はヘロヘロになりながら上った。

今回は補給は欠かしていなかったが、脚の疲労は感じている。

まだ踏める程度には残っているので完走は大丈夫だが走るのが辛いなぁと思い始めていた。

600VTの時は渓流で涼む観光客であふれていた瑠璃渓(るり渓)。

この上流に田んぼがあるので水は決してキレイではないとは思うが。

るり渓ヒルクライム途中でだんだんと天候が怪しくなってきていた。

まぁ予報通り雪が降るのね、と思いながら進む。

雪が降り始めた

12:00を過ぎたあたりから降雪量が次第に増してくる。ウェアに付くと融けて全身が濡れてしまう。

ピーク手前の京都るり渓温泉(111km)を越えたあたりで降雪量がさらに増してきたので、レインジャケットとレイングローブを着用する。その間、カラータイヤグラベルバイクの方が抜いて行かれた。

京都府南丹市から大阪府能勢町への峠を越えた下り坂で、電光掲示板温度計が-1℃を表示していたのを見て笑ってしまった。

ヒルクライム中だったので急激な気温低下には気づかず進んでいた。

下り坂で顔面に打ち付ける雪なのか雹なのかがものすごく痛い。ついでにメガネに雪が積もり視界不良になる。eTrex30にも積雪していてルートがよく見えない。

下り途中に左へ曲がるのだが、視界不良により100m程ミスコースしたところで気が付いた。

戻って林道的な里道を進むとますます雪が強く降る。

メガネ積雪を何度も指でワイピングする。

背の高い林区間は雪が浸入しないので助かった。

少し先の同じような林区間で、先行していた峠の女神様がレインウェアを着用されていたのでこちらもレインパンツを着用する。

次の山、大野山は積雪しているのでは、という予想を話しながら、あちらが先にリスタートされ、こちらも準備でき次第リスタート。

フロントバッグにも徐々に積雪が

全身的に冷えて手の感覚がなくなりつつあったのでここで着れたのは正解だった。

峠を越えて下り区間に入るとよりメガネ積雪が強まり、顔に当たる雪が痛い。

顔をカバーするためにネックゲーターを鼻まで上げる。と積雪メガネが曇って視界不良が進む。

何度もメガネを拭きなおして視界を確保する。

進行は遅れるし身体は冷えて手の感覚は無くなるし、精神的にかなり落ち込んでいた。

先を進むと見たことのある籠坊温泉の看板。昨年までの200VTのコースを逆向きに進行しているのだなぁと思いながら、積雪が進む道を走る。

前走者のタイヤ痕(と思われるもの)が続いており、なんだか心強かった。

辺りはこんな雰囲気。

何キロ制限なのだ?

下った先の猪名川町杉生交差点で工事作業の方が交通整理をしておられ、こんな雪の日にご苦労様です!と思った。向こうは、こんな雪の日に自転車乗らんでも・・・と思っていたのかも知れない。

そこから下り基調でなんだか走ったことのある道を進む。昨年走った400VTの帰り区間だ。

昨年走ったきっつい400kmブルベ

視界は変わらず悪い中、下りで200m程ミスコースした。

オンコースへ戻り、何度目の上りか大野山へのヒルクライムルート(137km)へ。

ここからは今までも何度か上った道だが、一部10%越えもある大野山登山口までの道。

暴風に近い向かい風を受けながらスピードを出せずにえっちらおっちら進んでいると、大野山から降りてくる雪を積んだ自動車と何台もすれ違う。

先ほど予想した大野山積雪が現実であるものを確信し、大野山の登り道が雪で通行止めになっていないかなぁ、通行止めだったら心置きなくDNFだ、と思っていた。

そんなことを考えていると、前走者のカラータイヤグラベルバイクの方が下ってくる。声をかけてくれて、凍結している、と教えてくださった。

どんな状況なのだろう?大野山ヒルクライムを終える程あの人と差が開いていた??と思いながら進む。

ここまで雪の影響で補給が滞っていて、ハンガーノックの危機が迫っているのを感じていたので、大野山登り口の小さな軒下を借りて、持参のおにぎりを食べる。

雪と風が少し緩和していた。

そうしていると、バス停で休憩していた参加者の方が声をかけてくださる。

先は凍結していることと、先行者の一人は大野山へ上っていったことを教えていただいた。

行けるところまで行ってから考えようと思い、大野山ヒルクライムを始める。

と、5分程上った先で通行止めがされている。

あぁ、通行止め・・・大野山上ってゴールまで辿り着きたかったな~。

と思い回りを見渡すと道がある。

走ってみると走れないことは無いグラベルだ。

大野山の山上までつながっていないだろうか・・・と思いながら先を進み、道が消えて藪漕ぎをして、辿り着いたのはこんな広場。

すぐ先で大野山からの下りルートに出たので、結果上るどころかただ単にトラバースをしただけに終わった。

もう完全にあきらめた。今回は自分の力じゃどうしようもないから仕方がない。

ということでDNF連絡。

最寄り駅から輪行することに決める。

大野山から降りて、道端でルートを見ていると先行の女神様が抜いて行かれる。

追い付いて大野山の状況を聞いてみると、オンコースで走れた、とのことだったので大野山登り口でおにぎりを食べている間にでも、閉鎖されてしまったのだなぁ。

次の山、才の神峠へ進む女神様のお見送りをして、輪行で帰途についた。

その後ブルベ中止を知る

駅で輪行準備中に、X(旧ツイッター)で状況を見てみると、主催のかたやまさんからの発信があったようで(気づかなかったがメールにもあった)、大野山の通過チェックは無しで良いことという措置が取られていた。

さらにその後は、天候悪化による中止、という判断となった。

まとめ

自分の中で一年のブルベの始まり、春告魚のようなブルベなので、完走まで辿り着きたかったが、結果DNF&中止ということになった。

できればもう一度走りたいなぁという思いが残る。

スタート前のブリーフィングの人数が年々増えているように思うのは気のせいだろうか。

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