購入動機
9年間使っているGIYOのフロアポンプのヘッドが劣化し、空気入れ作業で空気漏れがひどくなってしまい使用に耐えないので、ポンプヘッドのみを購入することに。
以前から気になっていたヒラメ ポンプヘッド ヨコを選んだ。
製品紹介
30年以上多くのプロメカニックやサイクリストから愛され続けている、純日本製のポンプヘッドです。カムレバーの開閉でバルブの着脱が容易に行え、高圧でもスムーズにエアを充填可能にする空気逆流防止弁を内蔵しています。
横カムはディスクホイールや、小径ホイール等のバルブ上部のスペースに制限がある場合にも快適に操作が出来ます。
バルブアダプター(別売)を交換することにより、米・英・競輪バルブにも対応します。ホースバンドへの確実な取り付けにはイギリス製ジュビリー社のホースバンド(別売)がお勧めです。
※標準で仏式用バルブアダプターが付属します。
推奨ホース内径:6mm~8mm
KUWAHARAより引用
製品本体は金属製。
とても重みがある。
仏式バルブアダプターが付属するが、他のバルブ(米・英・競輪式)に使いたい場合、別途アダプター購入が必要。
私はKUWAHARA公式サイトに推奨されるまま、イギリス製ジュビリー社ホースバンドを一緒に購入した。
KUWAHARAサイト直販で購入できる。(本体とホースバンドを購入し、送料はかからなかった)
ホースに取り付け作業
ホースにホースバンドを通してから、ポンプヘッドをホースに取り付ける。
GIYOフロアポンプのホースの内径を見てみると、ヒラメポンプヘッドの外径よりも小さい。
取り付けできるのか不安になったが、ねじ込んで取り付けができた。
次にホースバンドを締めて固定して完了。
ホースの切り口が雑だど気にしない事にする。
これで空気を入れられる。
仕組み
ヒラメ ポンプヘッド ヨコの構造を見てみる。
分解、組み立て
分解できるところまでばらしてみると、4点までばらせた。
(ヘッドの+ねじを緩めてもっとばらそうと試みたけど無理だった)
- 写真上部中央のパーツ金属ユニットに、ポンプヘッド用口ゴムを取り付けてある。
- 写真下部のポンプヘッド本体には、シールゴムリングが取り付けてある。
これら2つのゴムが空気をポンプヘッド内でせき止める働きになっている。
この状態から組み立てていく。
まずは、ポンプヘッド本体にこの金属パーツ(一つ前の写真では、左上のパーツ)を乗せる。
シールゴムリング全体に密着する側をポンプヘッド本体に向けて取り付ける。
次にポンプヘッド用口ゴムを付けた金属ユニット(写真中央)をポンプヘッド側に向けて乗せ、加圧調整ねじ(写真右)を締めて組み立ては終わり。
カムレバーの開閉
ヒラメポンプヘッド ヨコ の特徴的なカムレバーの開閉について
カムレバーを閉じるとポンプヘッドの+ねじにカムレバーの突起が接触して、本体内部を下部へ圧縮する仕組みになっている。
本体下部に見える HIRAMEのロゴが美しいパーツが加圧調整ねじで、これを締めた状態で口金側をのぞいてみる。
加圧調整ねじを締めた状態でカムレバーを閉じると上述したように本体内部が圧縮され、ポンプヘッド用口ゴムが圧縮されて口金内径を狭めている。
この働きでバルブとポンプヘッドを固定するのと同時に、バルブ側面からポンプヘッド外部への空気をせき止める。
なお、シールゴムリングの部分でパーツが分かれているのは、多様なバルブコア(仏式、米式、英式、競輪式)にポンプヘッドアダプターを交換することで対応するために作られているのだろう。
空気の入れ方
空気の正しい入れ方は、KUWAHARAでも紹介されている動画がある。
動画によると手順は以下の通りになる。
- ポンプの加圧調整ねじが緩んでいることを確認し、バルブへポンプヘッドを差し込む
- カムレバーを閉めると適度な抵抗が出るところまで加圧調整ねじを締める
- 空気を入れる
- カムレバーを開いて(空気がプシュ!と抜ける)バルブから取り外す
- 最後に加圧調整ねじを緩めてパッキンの劣化を防ぐ
空気入れ後の手順
空気入れ作業後、ポンプヘッドをそのままにしておくと口ゴムの寿命が短くなってしまう。
そのため、製品寿命を延ばすために空気入れ後は以下の手順が推奨されている。
1.加圧調整ねじを緩める
2.カムレバーを閉じる
3.加圧調整ねじを締める
KUWAHARAのブログでそのことが書かれているので要チェック。
上の動画でも良くみるとそういう作業をされていることが確認できる。
フロアポンプの空気圧計表記がおかしくなった
しばらく使用してみるとヒラメポンプヘッド ヨコ を取り付けた後、フロアポンプ付属の空気圧計の値のブレが大きくなったことに気が付いた。
バルブ付近の空気圧と、ポンプ本体の空気圧計の気圧の差が大きくなったと思われる。
原因は何かわからないが、ヒラメポンプヘッドの空気逆流防止弁の影響かもしれない。
airbone ZT-618とつないで使ってみた
フロアポンプのメーターが当てにならなくなったので、エアゲージ airbone ZT-618とつないで使ってみた。
airbone ZT-618は、ポンプとつないで使うと空気を入れながら空気圧測定ができるエアゲージ。(フロアポンプの空気圧計がなくても、空気圧測定ができる)
接続するには、ポンプヘッド側を米式バルブに対応しなければいけないので、KUWAHARAにて米式バルブアダプターを購入した。
ポンプヘッド本体に取り付けて、
airbone ZT-618とポンプヘッドをつないだ。
結果普通に空気を入れながら空気圧測定ができる。
ただ、少し注意点があり、airbone ZT-618の米式バルブにポンプヘッドを強めに押し込んで、カムレバーを硬く締める必要があった。
そうしないと、ポンピング中にairbone ZT-618の米式バルブが閉じてしまい、チューブ内部に空気を入れられなくなるからだ。
まとめ
ヒラメ ポンプヘッド ヨコのまとめ
- 各種バルブ用アダプターにより、仏・米・英・競輪式バルブに対応。
- 空気圧入れの作業には手順があり、その手順を覚えれば使いやすい。
- フロアポンプの空気圧計は当てにならなくなるかもしれない。
ヒラメポンプヘッドは、KUWAHARAサイト直販で購入できる。
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