3つの自転車用エアゲージを比較してみた

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3つのエアゲージ

比較対象

  • Airbone ZT-618
  • GIYO GG-05
  • パナレーサー BTG-F

3つのエアゲージの機能

GIYO GG-05

対応バルブ:仏式、米式

バルブ挿入:差し込み

ボディ:樹脂

メーター:アナログ

測定方法:バルブから外しても数値は維持される。

Airbone ZT-618

対応バルブ:仏式、米式

バルブ挿入:ねじ込み

ボディ:金属

メーター:アナログ

測定方法:バルブに取り付けた状態で測定する。外すと数値は0に戻る。

パナレーサー BTG-F

対応バルブ:仏式

バルブ挿入:差し込み

ボディ:金属

メーター:アナログ

測定方法:バルブから外しても数値は維持される。

計測時の空気圧減少量

エアゲージは、チューブ内の空気をエアゲージ内に取り込んでその圧を計測するので、空気圧を計測するごとにチューブ内の空気が減っていく。

エアゲージの性能としては、空気減少量が少ない方が優秀と言える。

比較方法

比較方法は、エアゲージで反復計測をしてパナレーサー グラベルキング26c の空気圧6barから5barまで下がるのに必要な計測回数を数える。

計測回数が多い方が、計測一回当たりの空気圧減少量が少なく優秀。

結果

パナレーサー BTG-Fは68回。

Airbone ZT-618は42回。

GIYO GG-05は18回。

順位製品名一回計測一回当たりの空気圧減少量(bar)
1位パナレーサー BTG-F0.014
2位Airbone ZT-6180.023
3位GIYO GG-050.055

一回のみの空気圧減少量を見ると、3つとも実用上は誤差範囲だと思われる。

計測時の空気漏れ

上の空気圧減少量と似ているが、計測時の空気漏れについても比べてみる。

空気漏れは、計測時にエアゲージの外にチューブの空気が漏れてしまうことを意味する。

ちなみに空気漏れの量は上で書いた空気圧減少量の中に含まれてしまうので、空気圧減少量と空気漏れを分けて比べることはできない。

空気圧減少量のうち空気漏れが占める割合は小さくなく、空気漏れの大きい製品は空気圧減少量が大きい比例関係にある。

比較方法

比較方法は、バルブにエアゲージを挿入する際の空気漏れ音”プシュー”という音。

音の量が大きいほど空気漏れが多く、チューブ内から空気を無駄に排出してしまう。

音の量がしない方がエアゲージとしては優秀。

結果

1位 パナレーサー BTG-F

パナレーサー BTG-Fは計測時全く空気漏れが無い。

バルブから排出される空気をすべてBTG-F内部に受け止めている。

2位 Airbone ZT-618

Airbone ZT-618は、計測後バルブから取り外す際に”プシュッ・・”という音がする。

またバルブとの相性が悪いと、取り付けの際にも”プシュッ”っと空気漏れを起こすことがある。

3位 GIYO GG-05

GIYO GG-05は、バルブに挿入する際の空気漏れが多い。

GG-05は挿入時にコツが必要だけど、ちゃんとセッティングしたとしても空気漏れを防ぐことは難しい。

挿入時のコツについては下に書く。

バルブ着脱のしやすさ

エアゲージ着脱のしやすさを比べる。

エアゲージによって取り付けに力が必要だったり、コツが必要だったりする。

比較方法

エアゲージ着脱の作業量を比べる。

結果

パナレーサー BTG-FとAirbone ZT-618は、同じくらい扱いやすい。

1位 パナレーサー BTG-F

パナレーサー BTG-Fはバルブに押し込んで挿入するが、力はあまり必要なく扱いやすい。

1位 Airbone ZT-618

Airbone ZT-618は、バルブのねじに回し入れて挿入するタイプで力が全く必要ない。

ただし、取り付け取り外しに時間が少しだけかかる。

3位 GIYO GG-05

GIYO GG-05は、バルブへ挿入するのに押し込んで計測するが、割と力が必要になる。

また、バルブねじをいっぱいまで緩めてGG-05を挿入すると、チューブ内の空気が多く漏れてしまう。

余計な空気漏れを防ぐためには、仏式の場合バルブねじを必要最低限だけ開いて(下の写真のように)、GG-05を押し込むと良い。

この写真はバルブねじを2周ほど緩めた状態。この状態だと空気漏れ感がかなり減少する。

ただし、この方法でも完全に空気漏れを防ぐことができない。

米式バルブでも同じように空気漏れは起こってしまうが、対応の方法は無さそう。

またGIYO GG-05はバルブに押し付ける際に、間違えて空気圧調整弁を手で押し込んでしまうことが多い。

上から手で押さえるとき、銀色のボタン(空気圧調整弁)を押してしまう

GG-05の銀色のボタンを押すとチューブ内の空気が外へ排出されるので、不意に空気を抜いてしまうことになる。

これは個人的な感想なので、まったく支障がない人もいると思う。

空気圧調整

本体上部に空気圧調整ボタンがある

エアゲージには空気圧調整弁の付いたものがある。

その機能があれば、好みの空気圧に調整しやすい。

3つの製品のうち、Airbone ZT-618は空気圧調整弁が無い。

順位製品名空気圧調整弁
1位パナレーサー BTG-F
2位GIYO GG-05
3位Airbone ZT-618×

なので、パナレーサー BTG-FとGIYO GG-05の比較をする。

空気圧調整がより簡単にできる方が優秀。

比較方法

バルブにエアゲージを差し込んだ状態で空気圧調整弁を押す、空気圧調整のしやすさを比較する。

結果

空気圧調整のしやすさは、パナレーサー BTG-F、GIYO GG-05ともそれほど変わらない。

パナレーサー BTG-F

BTG-Fは空気圧調整弁を押して空気圧調整をする際に、バルブへ少し強めに押し込んでおかないといけない。

GIYO GG-05

GIYO GG-05は空気圧調整弁を押して空気圧調整をする際に、バルブへGG-05が保持されやすく比較的力が不要だと感じる。

ただし、GG-05がよじれるようにバルブねじを動かすと空気が少量チューブから漏れてしまうので注意。

計測値の違い

エアゲージによって同じ空気圧でも表示される数値が異なる。

比較方法

自転車タイヤの空気圧を順番に測定。

  1. GIYO GG-05
  2. パナレーサー BTG-F
  3. Airbone ZT-618

この順番で計測した。

結果

数値の大きさはairboneが一番大きく、GIYOが小さかった。

  1. Airbone ZT-618
  2. パナレーサー BTG-F
  3. GIYO GG-05

だいたいの数値の差は、0.1psiほど。

他メーターと比較する意味はあまりないかもしれないが、測定誤差±3%と製品表記があるのはパナレーサー BTG-Fだけ。

パナレーサーを基準にしてみるのも良いかもしれない。

汎用性

エアゲージによって、対応バルブが異なる。

  • Airbone ZT-618:仏式・米式
  • GIYO GG-05:仏式・米式
  • パナレーサー BTG-F:仏式

3つの中では、パナレーサー BTG-Fのみが仏式対応で、ほかの二つは米式、仏式の2つに対応している。

仏式バルブはロードバイクに一般的だが、米式バルブは自動車などに使われている。

米式バルブにも対応していると、自転車だけでなく自動車やバイクなどの空気圧測定もできる。

一つのエアゲージで自動車などの空気圧測定もしたい場合は、GIYO GG-05、Airbone ZT-618などの米式バルブにも対応している製品の方がいい。

まとめ

いろんな点で3つのエアゲージを比較してみた。

3つのエアゲージを総合的に判断すると、下のような選び方も良いと思う。

ロードバイクの空気圧測定をするなら、パナレーサー BTG-F。

自動車の空気圧測定もしたいなら、Airbone ZT-618。

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米式/仏式バルブ対応米式ポンプヘッド対応最大測定可能空気圧:160psi(11bar)サイズ:28 x 76 x 27.5 mm実測重量:44g

多少の空気漏れに目をつむれるなら、米式仏式バルブに対応しているGIYO GG-05。


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