BRM601近畿300km神戸(甲) Gara Pagos Stage.2 【MYSTICAL BANTAN】へ参加してDNFとなった話。
コース
毎年参加したい神戸のきっついブルベシリーズの2024年300kmバージョン。
定番だった序盤の再度山ドライブウェイとラスボス六甲山はカットされている。
序盤は一気に姫路市まで平坦路で快走。
そこから約150kmのぎゅっとつまった山岳区間を越えて神戸へ戻る。
ラスト50kmは平坦なように見えて全然平坦ではない。
参加への経緯
前回参加した神戸のきっついブルベ200GPは荒天によりDNF&中止となり、300kmも走りたいという気持ちでいたが、
その後走ったBRM420近畿600km倉敷、SR600西日本は、二本とも左脚の怪我によりDNFとなっていた。
6/1本番の2週間前に走ったSR600をDNFした際、今回の300GPはDNSしようかとも思っていたが、エントリーは済ませているし、走りたいし、脚の調子を見ながらできるところまで走ることにした。
準備
当日の天気予報は、晴れで気温は15-28℃。
ウェアは夏用ジャージにアームカバーで日焼け防止、インナーはモンベルジオライン L.W.Tシャツ(これでは暑すぎた)。
降水確率が低くても、雨は降るのが天気予報。全身レインウェアを積載。
コース的に水分補給ポイントが絞られることから、ダブルボトルにした。
また中盤山岳区間約120km程は食料補給ポイントが無いことも要注意で、補給を欠かかさないよう気を付ける必要があった。
前回、前々回と大活躍(してはいけないが)のロキソニンテープは念のため積んでいたが、痛みが出ればDNFするつもりで出走。
今回も公式キューシートと、簡易キューシート(補給ポイントと補給内容記載)を携帯した。
スタートまで
前日は一日仕事、車通勤で早目に帰宅と夕食を済ませて21:00には就寝。
翌朝3:30起床、朝食を摂り4:30に自宅発。
自走でスタート地点の御崎公園(ノエビアスタジアム神戸横)へ5:00頃到着。
ローソン神戸御崎町一丁目店でトイレをお借りして、ソイジョイ2本購入。
スタート受付には、主催のかたやまさんと初対面のごとうさんがおられ、そこに混ぜて頂いた。
しばらくするとムラマサさんや神戸ブルベで何度かお見掛けする方々が来られる。
自宅から持ってきた携行食(餡バター食パン)をモグモグしているうちに時間となり、ブリーフィングと車検後スタート。
スタート~平坦区間83km
神戸ブルベではなじみのない、個人的には初めてのノエビアスタジアム発。
予報通り天気は良く、ブリーフィングまでは寒くて羽織っていたレインジャケットは脱いでスタート。
序盤は勝手知ったる地元の道。
どこもかしこも自動車やバイクや自転車で走ったことのある道ばかり。
4-5名のペースがあう人達での列車で進行する。
このブルベに出走する人たちはみな速い。
距離が300kmと速い人なら12時間で終わる(?のか??)からか、自分が単に遅いだけだからなのか分からないが平坦で30-35km/h程で走っていて、中には太めのタイヤを履いたグラベルロードの人もいたが・・・あぁ恐ろしい世界。
3月の200GPの時は目標タイムを定めて走っていたので最初から気合が入っていたが、今回は脚の調子を様子見ながらの進行で、ペースに付いていけなければ無理はしないでおこうと思っていた。
20km付近の神戸市西区押部谷付近では辺り一面霧に包まれていた。少しひんやりする。
昨年の400VTで通過した36km地点の上荘橋(加古川架橋)。昨年は右からこの交差点へ入ったのだった。
信号のタイミングなどで集団は次第にばらけ、この辺りはムラマサさんとごとうさんの3人で走る時間が比較的長かった。
途中、ムラマサさんが停車したのでなんだろうと思っていると、家のそばに立つでっかい緑の犬を撮影されていた。
うーん、すごい。
予定では、朝ごはんが少ないように感じていたので途中走行しながらソイジョイを2本食べようと思っていたのだが、集団走行の影響もあり1本食べるタイミングを失していた。
エネルギー不足に近い感覚で身体の重さを感じながら、次第に一緒に走るのをあきらめてソロライドとなる。
前を走るムラマサさんの姿を遠くに見ながら、予定していた補給ポイントのセブンイレブン姫路豊富町御蔭店に8:30頃到着(57km,2:45)。
ごとうさんとムラマサさんがおられ、ごとうさんは既にリスタート体制に入っておられ先に進まれた。
ここから120km程は食料補給ポイント無しの区間になるので、おにぎり6つ、魚肉ソーセージ、あらびきウインナーを携行し、チキンカツサンドを食べる。
予定ではここでおにぎり8つ購入はずだったのだが、あまりの量に控えてしまった。(が買っておけば良かったと途中で後悔することになる)。
ごとうさんと入れ替わりでスリックタイヤMTBの方がおられ、マシンを眺めてて会話をしているうちに和栗さんだと分かる。このブルベシリーズ特有の(なのか?)濃すぎる参加者層を改めて感じる・・・
15分休憩後ムラマサさんとリスタート。
良い感じの道に入り、
その先はPC1相坂トンネル(64km,3:15)。
ここからもやはりムラマサさんのペースにはついて行けず、ぼちぼちソロで進む。
天候は良く予想よりも暑さを感じる陽気で、インナーをもう一段薄手のものにすれば良かった、とかコンビニで氷ペットボトルを買えば良かった、とか思っていた。
ペースが上がらないのは暑さの影響もありそうだ。
幸い心配していた左膝の痛みはここまでの平坦区間では再発しておらず、もしかするとこのまま走れるのかも、と淡い期待を抱いていたが、この先からは山岳区間に入る。
夢前町を北進し山へ向かう。
山岳区間ソロライド(83km-120km)
通過チェック①菅尾ダム看板に到着。(83km,4:15)
この先の山岳区間に備え木陰でおにぎりを食べていると、別方向から参加者の方が現れトイレがあることを教えてくださった。ありがとうございます。
リスタートし菅尾川沿いに進むと山に入る。
良い雰囲気の道の先に
事前にチェックしていた水補給ポイント、地蔵の水に到着。(88km,4:40)
ここは2年前、これから向かう林道雪彦・峰山線を個人的に走りに来た際、水補給をした場所。
空にしたペットボトルを地蔵の水で満タンにし、おにぎりを食べながら飲んでみると割と苦めで、後でボトルの中を覗いてみると浮遊物を確認した。
背中ポケットに積載して進んだが、生ぬるくなった生水をその先飲むことは無かった。
先に進むと荒れて苔の生えた細い道を下り、夢前町山之内という村に降りる。
そこから寺河内川沿いに進むと、
岩肌の荒々しい雪彦山の遠景を眺められる。人生2度目だが感動できる。
天気が良くて良かった。
以前走った時は、この先の小屋の屋外に設置されたネコ小屋でネコちゃん2匹が昼寝をしていたのだが。残念ながら今回ネコ小屋は無くなっていて寂しかった。
すぐ先から林道雪彦・峰山線に入ると、勾配が上がり5%以上の坂道を上り続ける。
雪彦山展望駅でパシャリ。
以前走った際も思ったが、ここがこの林道雪彦・峰山線のハイライト。長い林道なのに、眺望の良い箇所が少ないのも特徴だ。
今回も雪彦山は美しかった。
そこからは延々と10%程度の坂道が続く。風景は良くないし、標高が上がる割に暑いままだし、なかなか大変な道だ。
一部土砂崩れ跡で若干通行しにくい箇所もあった。
ちょうど谷筋なので雨で土砂が流出したのだろう。
前走った時も感じたが、この林道のギザギザっぷりがなかなかひどくて登っても上っても先に進んでいる気がしない。
10%前後の坂道をAlt600mまで上げていく途中で、だんだんと左ふくらはぎに違和感が現れ始めた。
できるだけ痛みが現れないようにペダリングするが、幾多の経験からこうなると後戻しができない気がしている。
以前走った際にパスしてしまっていた明石海峡大橋眺望駅を発見。
辺りは荒れていてどこから眺望すればよいのか難しいが、木の隙間から覗いてみた。
暑かったがここで少し補給と足休めを行う。
足休めをしたからかリスタート後違和感は一時的に軽くなるが、さらにこの先のAlt800m近辺のアップダウンで違和感から痛みに変わりつつあった。
どこまで上がるのか~、と痛みと共に嫌気までさしてきていたが山側を見ると稜線の高さに上がりつつあるように思えた。
南面が長く続き、日の高さが上がっているのでずっと暑かった。
途中マイルド砂利道区間が現れる。村からは離れているが夢前町山之内区内なのだなぁ。
林道東端から北側の終点へたどり着くまでは下り基調なので、今までの行程を思うと到着が非常に早く感じる。
雪彦・峰山線の終点に到着。(112km,6:30)
いったん補給と脚休めの為10分程休憩。
既に左ふくらはぎの痛みがかなり怪しくなっていて、この時点でDNFをしようかと思った。
だがせっかく痛みが出ているので、オンコースである林道峰山線を走りながらポジションの検討をしてみることにして、シートポストを下げてリスタート。
シートポストを下げても何も変化が無く痛みが悪化するばかり。
次にシートポストを1cm程上げてみる(おそらく1年前のポジション)と、ペダリングがとてもしやすい。が痛みは変わらず悪化傾向。
最後にクリートを前に3mm程出してみると、力が直でペダルに伝わる感じがする。だがふくらはぎの痛みは変わらず悪化傾向。
・・・・・・・・
と何の成果も得られず、痛いので心はDNF一直線だった。
しかし痛くても砂利道は楽しい。
林道峰山線はAlt700m-1000m程へ高度を上げるが、勾配は緩やかで空気は先ほどの雪彦・峰山線よりも涼しくて身体は楽になりつつあった。
痛みで疲れた頭に砂利道は沁みる。
DNFを決めて輪行へ
通過チェック②山笑の碑に到着(120km,7:30)。
ここの東屋で脚のストレッチをしようと歩行をすると、斜面を歩く際ふくらはぎが痛んで仕方なかった。
これはもうDNFだなぁと心に決めて、補給を摂りなからストレッチをする。
しばらくゆっくりしてリスタート。
駅の立て看板を撮影し忘れたが、氷ノ山展望駅から山の遠景を撮影。
この辺りは下りのグラベルが続くが、ロードバイクで走るには砂利が緩い箇所があり、タイヤが埋まりコントロールが効きにくくてスリリング。
脚の痛みを忘れて走りを楽しむことができた。
人通り(自動車やモーターサイクルなど)が割とある林道だが、熊も出る模様。
そしてつい2週間前、SR600序盤で見かけたゆるふわフォントの【とのみね⇔みねやま看板】。
今回よく見ると、実はゆるキャラが隠れているのに気が付いた!
少し下るとそこは砥峰高原。毎度の絶景に疲れが吹き飛ぶ。
ご機嫌で写真撮影をしていると、向かいからブルベスタイルの自転車乗り何人かとすれ違う。
同日開催のBRM601近畿300km神戸(乙)の参加者の方々で、ここでスライドするコース設計のようだ。
DNFを心に決めて砥峰高原を後にする。
向かう先は西へ下った先のJR長谷駅。
その下りで壁のような山をパシャリ。恐らく平石山。
この下りの序盤は脚の痛みを感じないので、まだ走れたのでは??と勘違いを起こしていた。
が次第に痛みが戻り、ペダリングが難しい状況になる。
そのままJR長谷駅へ到着。
駅に到着後自動販売機を探したが何も無さそうな雰囲気だった。
少し手前のヤマザキYショップ 村営ふれあいマーケット長谷店に立ち寄れば良かった。
駅前で時刻表を見ると運良く30分後に電車がある(これを逃すと約2時間待ちだった)。
切符売り場も改札も無い無人駅で、駅構内のいたるところに動物の糞が落ちていて、輪行袋の置き場に困った。
プラットホームから周りを眺めると、田舎の落ち着いた風景が広がっている。
無事乗車し帰途についた。
おわりに
予想の範囲内でDNFとなった今回のブルベ。
ふくらはぎの痛みは4/22に傷めた箇所が治っていないのだろう。しばらく負荷のかかるライドは控えることにする。
また走れるようになれば色々と再開したいと思う。
↓DNF実走ログ↓
コメント