RD-5800 プレートユニットの分解組み立て方法
シマノマニュアル
シマノのマニュアルを参考に作業を進める。
この作業で分解する箇所は下画像 ⑥⑦⑧
Pシールリング⑥Y5UC14000
Pテンションスプリング⑦Y5XV17000
プレート組立品(SS用)⑧Y5YE98040
分解
プレートユニットの分解作業は簡単。
流れとしては、ボルトを一本外してディレイラー本体からプーリープレートを取り外す。
プーリーは外した状態で作業を進める。
まずは、ストッパーボルトを外す作業。
ストッパーボルトにはディレイラー下側からアクセスできる。
ボルトを抜いた状態。汚れたグリスは拭き上げた。
次に、プーリーのプレートをディレイラー本体から取り外す。
ばねの力がかかっているので、勢いよく外れてバラバラにならないよう慎重に行う。
外した状態。
汚れたグリスがスプリングやP軸(プーリーのプレート側)に付着しているので、パーツクリーナーなどを使って拭き取る。
組み立て
組立作業。
一番初めはP体シールリングの確認。
グリスを清掃した状態。
黄色い丸で囲った箇所はP体シールリングがはまっている。
劣化しているようであれば交換。
今回はまだ使えそうな状態なので、そのまま。
スプリングをディレイラー本体側に固定する。
スプリングの向きは外径の大きい方をディレイラー本体側へ。
本体の穴にスプリングの先端を差し込んで固定する。
スプリングにはグリスを塗っている。
プレート軸(プーリープレート)にもグリスを塗る。
プレート軸の溝は、ストッパーボルトがはまる箇所。
プレート軸表面はディレイラーの筒に常時接触し回転する。
どちらも摩擦が多いと思われる。
ちなみに上の写真のように塗っても、表面のグリスはディレイラーへ挿しこむ時にほとんどそがれてしまう。
ディレイラー本体側の筒内部にもグリスを塗った方が有効かもしれない。
ここからは、ディレイラー本体にプーリープレートを取り付ける作業。
スプリングの先端をプレート穴に差し込む。
プレート穴は二つ空いてるので間違えないように注意。
ディレイラー本体とプレートを固定する。
スプリングの向きに合わせ、反時計回りに回転させる。
赤丸がP体ストッパー、青丸がプレートストッパーピン。
反時計回りに回して、この二つで固定する。
固定できた状態が上の写真。
この状態でほぼ元通り。
最後にストッパーボルトを差し込んで終了。
ストッパーボルトは新しいモノに換えるよう指示があるが、ストッパーボルト単品での販売はない様子。
プレート組立品(SS用)⑧Y5YE98040
このプレート組立品のセット販売のみのよう。
ボルトを交換するためにプレートも交換することになってしまうが、今回はそのまま使い続けることに。
これで作業は完了。
まとめ
RD-5800のプレートユニットの分解組み立て方法を紹介した。
この作業の注意点は、スプリングの向きがB軸スプリングとは逆方向なこと。
取り付け作業で、反時計回りにしないとスプリングを傷めてしまうことになりそう。
とはいえB軸分解組み立てと比べると、プレートユニットの分解組み立ては難易度が低い。
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