リアディレイラーRD-5800のB軸の分解、組み立ての方法
シマノマニュアル
シマノのマニュアルを参考に作業を進める。
この作業で分解する箇所は下画像 ① の一式。
パーツ交換をするなら①B軸組Y5YE98010アッセンブリーを購入することになる。
分解
リアディレイラーの分解作業から進める。
分解作業はいたって簡単。
作業前のリアディレイラー。プーリーは取り外した状態。
B軸を分解するため、B軸ストップリングをマイナスドライバーで取り外す。
写真の状態からストップリングを外すと、B軸のスプリングの力で勢いよくB軸の中身が飛び出てしまうので要注意。
手で押さえながらゆっくりと銀色のボトルの付いた部分(ストッパープレート)を外す。
これでB軸は取り外せた。
パーツ確認
汚れたグリスは軽く拭き上げた。
シールリングは2つ。どちらもそれほど傷んでいる様子はないので再利用。
スプリング、ストッパープレート、ストップリング、ボルト、がそれぞれ一つずつ。
今回の分解は、変速不良がきっかけで始まったけども、いろいろ試しているうちにB軸自体に問題が無いことがすでに分かっているので、スプリング等もそのまま使い続ける。
組み立て
シールリング
シールリングをもとの位置に戻す。
裏表を間違えないように注意。
グリスアップ
摺動部にはしっかりとグリスを塗る。
(仮組)スプリング取り付け
スプリングには方向が決まっていて、下の画像(A)をブラケット体側、(B)をストッパープレート側の穴に取り付ける。
スプリングをブラケット体に入れた状態でボルトを差し込む。
ストッパープレートを取り付ける。
ストッパープレートの穴にスプリングのばね足を合わせる。
これで仮組完了。
組付け
組付け作業は難しい。
3mm六角レンチを使ってストッパープレートを取り付けていく。
写真で実物を見るとこんな感じ。
六角レンチを反時計回りにストッパープレートを回転させる。
ただ反時計回りに回すだけではなくて、ストッパープレートの爪がB体の爪を通り越さないといけない。
ストッパープレートの爪を赤丸、B体の爪を青丸で囲った。
ここが一番の難関で、ストッパープレートをB体側へ強く押しすぎず緩めすぎず、適当な力加減で押さえながら、六角レンチで回転させる。
ストッパープレートをB体へ強く押しすぎるとストッパープレートの爪がB体の爪に干渉してしまい、回転できない。
力加減が大切。
見事ストッパープレートの爪をB体の爪が越えられたら、ストッパープレートをB体に深く押し込む。
ここも少し難しい。作業に余裕がないので写真は撮れなかった。
ここまでくればもう安心。
ストッパープレートがB体から外れないよう押さえた状態でストップリングを軽く手で差し込む。
後はマイナスドライバーでストップリングを深くはめ込み、くるっと回せば作業完了。
B軸ストップリングをこうしておけば外れない。
まとめ
リアディレイラーのB軸分解と組み立て作業。
六角レンチを使って組み立てるフェーズが一番難しい。
個人的にかなり苦手な作業で、初めて作業をしたときは組み立てができずに数か月放置していた。
器用な人であれば難なく仕上げられると思う。
コメント