シフトレバー(SL-7700)の巻き取り量とフリクションを改善してディレイラー(RD-RX810)を使えるようにした記事
きっかけ
2024年11月1日、東洋フレーム製オーダー車が完成。

自転車は、ダブルレバーディスクブレーキロードバイク(みたいなもの)。
シマノ製シフトレバーSL-7700とリアディレイラーGRX RD-RX810の組み合わせで2つの問題点が上がった。
一つ目は、(予想通り)リヤ側シフトレバーの巻き取り量が足らない。つまり11速すべてのギアを使えない。
二つ目は、立ちこぎをするとチェーンがスプロケットのトップ側へ変速してしまう。これはシフトレバーの摩擦力が足らない。
この2点を解決する。
巻き取り量アップ
シフターの巻き取り量を増やすには、シフターの回転可動域を増やせば良い。
シフターの可動域を決めている部分を削る作業。
これは、購入店(オキドキライフスタイル)に依頼をした。
シフターと台座の作業後の状態。


レバー側だけを削った状態に見える。
可動域は広がり、RD-RX810を完全に引けるようになった。
ただし加工後、フリクションモードで引ききる手前でインデックスの境目が待っていた。最大ギア(ロー)の手前でいったん止まる。そのあとガチャッと引けば最大ギアへ変速する。
最大ギアのみインデックス、他のシフター回転域はフリクション。という状態。
使い勝手は良い。
摩擦力アップ
SL-7700のフリクション力を高めて、RD-RX810のリターンスプリング+ペダリング踏力に負けないようにする。


SL-7700のフリクションを支えているパーツが下の2点。
二つの金属板(仮称:フリクションプレート)を圧着させ、摩擦力によってレバーが固定されている。

シムにより圧着・摩擦力を高める。
使用するシムリング
シムのサイズは画像上側のフリクションプレートのサイズ(内径11mm外径17mm)に合わせる。
いろいろと試した結果以下のシムリングを使うのが今のところ不具合なく使えている。

これを3枚重ねて使っている。なので実質0.15mmを一枚でも良いはず。

組み立て
あとはSL-7700にシムリングを追加して組み立てる。

シムリングはSL-7700ヘッド側の下に敷く。

あとは普通に組み立てていく。

完成。

使用感
シムの枚数、厚みによってフリクションの強さを調整できる。
今のところ計0.15mmの厚みを加えると、ノーマルの状態と比較すると変速レバーの操作感は重たくなるが、立ちこぎをしても変速がずれなくなり快適となった。
まとめ
シフターに関わる二つの問題点が解決でき、快適に自転車に乗れるようになっている。





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