参加動機
今年で3度目となるフレッシュ参加にあたって、チーム走行練習を兼ねた出走。
人徳あるメンバーによって少しずつチーム増員し、今年は4/5名で出走する予定となっている。
メンバーは、masaさん、まんきぃさん、Flashさんとの4名。
自分を含めた全員ブルベリハビリ中の身である。
この4名で出走するのは初めてなので、一度一緒に走って息を合わせておくとフレッシュ本番が走りやすい。
コース
大阪府守口市スタート&ゴール。淀川を遡上し大津市からオーソドックスな反時計回り北湖ビワイチにマキノ高原を添えられたコース。
累積標高はかなり抑えめで平坦区間が多く負担は少なそうだが、夜スタートなので難易度が上がる。
準備
天気予報によると、2日目午後の降水確率が高い。
気温は早朝の彦根が3℃予報。二日目日中は10℃弱、という寒さの抑えられた冬、という気温。
出発日(一日目午前)は気温が高く、色々と装備に迷いが生じたが、
ファイントラックドライレイヤーの上にモンベルジオラインM.W.。
アウターはパタゴニアのジャケット。
パタゴニア製パッド付ショーツにモンベルサイクルトレーナーパンツ。
シューズはSIDI SD15。
結果的にこの組み合わせでちょうど良かった。
夜スタートなので、眠気対策をした方が良いけどカフェイン断ちは当日朝から。あまり意識していなかったし、毎朝のコーヒーを我慢できなかった。
当日スタートまで
22:30スタートなので日中眠っておきたかったが、野暮用で眠る時間はほぼ無かった。
チームメンバーのまんきぃさんがスタート付近で確保していた秘密の休憩場所を一緒に使わせてくださるということで、自宅神戸から輪行で移動し19:00頃に着。

近場のスーパーで購入しておいたハムカツサンドを食べてから休憩体勢に入るが、眠ることは叶わず。ごそごそしていると初対面のFlashさんも到着。
ふたたび入眠を試みるが寝付けないので諦めて、21:00前に食事(ハンバーガー、お好み焼き、炒飯焼きそばセット)を摂った。予想外におなか一杯になってしまい食べられなかったプリンアラモードはまんきぃさんに消費して頂いた。
その他準備を進めて、スタート地点のたきい公園前で21:30から出発するランドヌール達を見送ることにした。
やはりロードバイク乗りが一番多く

中にはタンデムの方や

小径車の方がいた。

そうこうしているうちに、自分たちのブリーフィング時間が近づきmasaさんも合流。これでメンバー4人が揃った。
検車クリアしてスタートへ動き出す。

今回はフロントバッグ(補給食用)を無しにして、トレランベストに補給食(自作ナッツバー主体)を積載して走ることにした。
なので自転車のハンドル周りが軽装になっている。
冬の間はシングルボトルで行けるので、ツール缶を積載でき、サドルバッグを軽くできる。
スタート〜夜明け(150km)まで
定刻22:30にスタート。
初めの27km区間は淀川河川敷(右岸)を遡上する。
ここを走るのは初体験。かの有名なメタルクワガタ(正式名称:車止め)が多数設置しており、噂に違わぬ走りにくさで自転車の実用性を下げていた。
この辺りはまんきぃさんの行動範囲なので、完全にお任せでついていく。
PC1 セブンイレブン 阪急大山崎店に23:40到着(25.2km,1:16)
睡眠が取れていないので、スタート前から眠気が頭にまとわりついていた。
ここからは缶コーヒーでカフェイン注入で眠気予防を続ける。
スタート前に大量に食事をしたせいもあって満腹でエネルギーは十分満たされている感じがする。

大山崎の付近は、桂川、宇治川、木津川の三川合流点で、淀川となる。同じ関西でも馴染みがないので、このあたりを走るのを楽しみにしていた。
リスタートし、再び河川敷へ降りしばらくすると、天王山大橋で桂川を渡り、そのあと宇治川を渡る。夜間なので橋だと認識しにくかった。
その先にはさくらであい館があり、既視感。10年ほど前に子供のサッカーで来た場所だった。
かつて巨椋池があった場所(現在は干拓地)を教えて頂きながら、観月橋で再び宇治川を渡る。
今年のフレッシュ業務は、masaさんとまんきぃさんが中心となり行って下さっている。フレッシュのPC確認のために、観月橋駅へ立ち寄ってリスタート。
ここは京都盆地の真ん中付近でここから東端の山沿いを北へ進み滋賀県大津へ抜ける。
地形を想像しながら暗闇を走るのが楽しかった。
しばらく北上すると旧東海道と合流(分岐)点にあたる。今走っていた道は伏見街道だったのだろうか。

この先の軽い峠(逢坂山の関の跡?)を越えて、大津の街へ下る。路面電車(京阪京津線)の線路が敷設されたノスタルジックで綺麗な街だと思った。

大津からはビワイチルート。琵琶湖大橋西端の町堅田で、PC2セブンイレブン大津本堅田5丁目店に01:50着(66km,3:20)。
ここでも缶コーヒーと持参の自作ナッツバーでティータイム。おにぎりも1つ食べておいた。
あと3時間ほどで夜明け。眠気は強くないが頭はぼーっとしている感覚が続いている。
経験的に4-6時までの夜明けタイムが一番きつい。ただ今回は、前日不眠とはいえ運動をしていなかったので楽観的に考えていた。
masaさんが途中離脱するかも、と言っておられたが最後まで一緒に走れるか。
リスタート後、琵琶湖大橋(琵琶湖を横断し北湖、南湖を分ける橋)を渡る。
この橋は以前走ったブルベで道幅が狭くて非常に怖かった記憶があるが、今回はそうでもなかった。歩道を通行するのだが、進行方向で歩道の幅が異なるようだ。
ここから通常のビワイチルートを4人列車で走る。とても快走だ。
5km毎に先頭交代ということを申し合わせて順番に走る。
深夜帯だというのに車の通行が尽きることは無い。割と大型車両も走るので気を使いながら走行していた。
ペースは序盤35kmとかで走っている人もいたが、徐々に落ち着いてくる。
そして風が強い。強風と爆風が交互に続く。北風成分が多く琵琶湖北端まで進むのが大変だと思った。
チーム内で一番小柄な私は、一番体格の良いmasaさんの後ろで走っていた。良ポジション、無風で楽をする時間が長かったのかもしれない。先頭で走るときにペースを上げすぎてしまったようだった。本番では気を付けないと。
気温は下がり切っているが、暖かい空気と冷たい空気の境目をどこかで通過した。温度計は3-6℃あたりを指していた。

3:58 PC3ファミリーマート彦根ミシガン通り店に到着(111km,5:30)。
眠気でしんどくなっていたところだったのでカフェインを摂ることと、食欲が無くなっていたのでできるだけ食事を摂ることを気を付けた。
ここでは、プリン、おにぎり、缶コーヒーを購入し、ナッツバーでティータイム。
1時間前スタートしていた(元?前?)フレッシュチームリーダー門川彩雷さんとここで合流。
ブロンプトンでブルベリハビリ開始(しかも300kmから)とのこと。なんと屈強な。
チームの皆さんは、眠いながらも走り続けられる感じ。
中でもまんきぃさんは眠気に強いのか、眠そうには見えない。去年のフレッシュでもへっちゃらそうだった。
コンビニ休憩で30分程いると、身体が冷え切ってしまいリスタートするときには「さむぅ~。」と言いながら走り始めた。
ここから方角をさらに北へ向ける。北風がモロにぶちあたってくるし、時々暴風の横風(西風)に自転車を押され直進なのに自転車を左へ傾けて走ったりしていた。北に上がれば上がる程風が強くなり、走行データを見ると20km/hを切っている。
こちらは4人グループだからまだ良いけど、ソロの方は大変そうだ。明らかにペースがこちらとは違う。時々列車に乗って来られる方もいるが、それまでの疲労が積もっているのかもしれない、ちぎれてしまう。
個人的には眠気のピークが近づいていて胸のあたりに息苦しさを感じていた。
ルート北端に近づいてきて、Flashさんが眠気の限界に近づいているようだった。夜明け前がきついと感じるのは自分と同じだ。
この辺りで自動販売機やコンビニがあれば休憩できるが、ルートから離れてしまう。
ちょうど賤ヶ岳の坂道が眼前にあり、まんきぃ軍曹から目覚ましヒルクライムアタックの指令が下りFlashさんのアタックが始まった。ついて行こうとしたがあまり頑張らずにほどほどにした。
6:00頃、賤ヶ岳から日の出前の写真をパシャリ。

Flashさんの眠気も取れたようで、気持ちの良い日の出を迎えられそうだ。
夜明け150km〜ゴールまで
日が昇ってくると元気も出てくる。
琵琶湖北端の湖沿いを走って、予定していた休憩ポイントセブンイレブン 西浅井塩津店(7:50,150km)で朝ごはんタイム。
大盛ナポリタンを食べてお腹を膨らませておいた。
25分間程休憩していると、ブロンプトンの彩さんが通過していった。
こちらもそのあとリスタートし上り坂で追いつき、その先で琵琶湖北端が見えたのでパシャリ。

この先は(予想外の)アップダウンがいくつかあり、メンタルを削られる。
辺りは残雪が見られたので、降雪地帯なのだと分かった。
トンネルを越えるとマキノ町。先の山は冠雪している。

写真の方角、山の向こうは三方五湖、美浜、の付近のようだ。
朝一番から良い景色に出会えた。
琵琶湖沿岸部を少し離れて、マキノ町の奥へ。

7:30頃 PC4 メタセコイア並木道の風景(9:00,165km)に到着。

一直線のメタセコイア並木道。落葉の時期で曇り空も相まってパッとしないが、季節と天候がうまく重なれば美しいだろう。
ちなみに、ここマキノ高原のメタセコイア並木は、防風林が必要だったことと、近辺でメタセコイア化石が出土したことから、メタセコイヤが植樹されたそうな。

ここからは琵琶湖沿岸ルートへ戻る。
少し走っていると、休憩をしようという話になり、セブンイレブン今津南新保店(9:31,176km)へ立ち寄った。
夜明けで元気が出てきたと言っても、完全に徹夜。眠い。
たまご蒸しパンとホットカフェラテを食す。ただのたまご蒸しパンなのに、今までの人生で一番おいしいたまご蒸しパンだった。
ベンチで休憩していると、たかたかさんと少しお話ができた。
15分ほどしてリスタート。
すぐ先のPC5 舟木大橋からの景色(187km,10:18)。

この川は琵琶湖へ流れ込む、安曇川。
以前探索ライドへ行った百井川が安曇川の支流だったことを思い出した。
安曇川ということは、若狭街道(鯖街道)が近いはず。
少し進み、196km地点で白鬚神社 湖中大鳥居で立ち止まる。

ここから南下する道は、滋賀県道558号線。自動車の通行が多く景観も良くない幹線道路。
ひたすら我慢の時。さらに疲れ、眠気が出てきて、みなペースダウン。
まんきぃさんの牛丼作戦で休憩することになった。
往路で渡った琵琶湖大橋が近づいてきて、牛丼も近づく。
10:10にすき屋大津真野店へ突入。
空腹を感じていなかったが、食べないと元気が出ない。眠くてオーダーするのも億劫に感じていた。働かない頭で何とか牛小鉢ソーセージ定食(ごはん大盛)を注文。
3人とも(特にFlashさんとmasaさん)眠そうな顔をしている。トイレで自分の顔を見るとひどいものだったw。
ご飯を何とか平らげると元気が出て眠気が消えた。ソロだときっと立ち寄っていない。ありがたいことです。
リスタート後、道路は渋滞が続く。南湖沿いの道は自転車で日中走るには適していないと思った。
自動車と闘い、PC6をクリアしてトイレ休憩になぎさ公園 中ノ庄へ寄り、近江大橋を望む。

琵琶湖から瀬田川(途中から宇治川)沿いの国道422号線を下り、宇治へ向かう。
この道は途中から交通量が減り、自転車乗りも増え景観も良く、良い道だと思った。
不思議だったのが、川を下っているにもかかわらず、ほとんど平坦路が続くこと。周りは急峻な山の壁が迫る景色で、感覚的には下り基調なはずだがほぼ平坦。川を見ると渓流じゃないとおかしいような風景だが水が貯まっている。
先に進み分かったが、天ヶ瀬ダムで水がためられているからなのだった。
13:00頃白虹橋(天ヶ瀬ダム前)でフォトチェック(261km,14:45)。


その手前で気になる建造物があり良い角度で写真撮影ができた。

宇治川沿いを宇治川の町に向かい走っているとザーザーと雨が降ってきた。
道すがらトイレがあったので、休憩とレインウェア着用する。
なぜかシューズカバーは着用しなかったので、靴から浸水してくる。足元からズボンへ浸水するだろうなぁと思っていたが雨脚は弱くなったり元に戻ったりと、それ程強く降らずに助かった。
行きに立ち寄った観月橋駅付近でもう一度フレッシュ業務。
そしてその近くのパン屋さんでもフレッシュ業務。ちょうどお腹が空いていたのでパンを2つ購入。お店の軒下で雨宿りをしながらパンを頂いた。
そうしているとブロンプトンの彩さんが通過。早っ!と驚いた。
少ししてリスタートして追い付き、淀川河川敷を彩さんを含めた5人でのんびり走った。淀川左岸はメタルクワガタ設置数が少なく走りやすい。
Flashさんがくしゃみ連発していたので花粉症かと思ったが、冷えたせいだとのこと。ウェアも3シーズン用タイツで寒そうだ。
遠路はるばる来られているFlashさんに風邪をひかれては申し訳ないと思い、先に2人でゴールへ急いだ。
無事ゴール受付を済ませて、5人で少し談笑&反省会をして解散。
まとめ
フレッシュ練習としてはちょうど良いコースだったが、やはり夜スタートは難易度が上がる。
チーム走行方法、メンバーの走力や睡眠耐性などが何となく掴めた気がする。
個人的には終わってみれば、前月に走った300kmであれほどヘロヘロになり体の痛みもあちこち出たが、今回はそうでもなかった。
ただ今回は睡眠不足の影響で、頭の方の疲労感が強かった。夜スタート前はできるだけ昼間ゆっくりできると良いと思う。
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