ヴィプロス グゥーキンアルファは、洗浄力が高く、水で洗い流せるチェーンクリーナー。
製品情報
グゥーキンαは遅乾油性洗剤に特殊乳化剤を配合したことで、油性+水性洗剤のWダブル作用があり、洗浄効果を大幅にアップさせることに成功しました。
通常は遅乾油性溶剤で洗浄した場合、金属表面に残った余分な油分を除去するため速乾性のパーツクリーナーを使用しますが、グゥーキンαは水洗いのみでスッキリ脱脂洗浄できます。グゥーキンアルファは固着したグリスやチェーンオイルを溶解した後は水洗いのみでスッキリ脱脂洗浄できます。
メーカーHPより引用
成分:石油系炭化水素、界面活性剤
容量:1L(ボトル缶)
用途:チェーン、ベアリング、ギアーなど金属部分全般の脱脂洗浄
反応乳化型洗浄剤(製品本体に記載)
使用方法
メーカーによると、チェーンクリーナーを塗布した後はウエスで拭き上げはせずに水で流せばオッケー、とのこと。
事前に試したところ、水で流して終了とするよりも中性洗剤で流した方が最終的に汚れ残りが少ないことが分かったので、
今回は
- チェーンクリーナーを塗り込む
- ブラッシング
- 水洗い
- 中性洗剤で水洗い
という流れで行う。
洗浄する駆動系
2週間で250km走行のチェーンを洗浄する。
使用していたチェーンオイルは、KUREチェーンルブドライ。
チェーンクリーナーを塗り込む
適量を適当なカップに移す。
刷毛でヴィプロス グゥーキンアルファをチェーン塗りこむ。
臭いは土粘土のような感じがする。
ブラッシング
チェーンクリーナーを塗ったら、ブラッシングで汚れを浮かす。
チェーン、チェーンリング、ディレイラー、プーリー等駆動系全体的にブラッシングをしておくと汚れが落としやすい。
水洗い
水で洗い流す。
このあと中性洗剤で洗うので予洗いという感じ。
流れ落ちた溶剤を見てみると白く変色しており、製品情報にある反応乳化型洗浄剤とはこのことを示してるのかと思った。
中性洗剤で水洗い
中性洗剤を溶かした水でチェーンのブラッシングをする。
ある程度ブラッシングをして洗い終えたら、水で洗剤を洗い流す。
仕上がり確認
ウエスでチェーンの汚れを確認する。
駆動系全体をウエスで拭き上げていくと割と汚れがウエスに着いている。
今回は日本製紙クレシアのワイプオールX70を使用。
チェーンを擦ったところだけを見ると、それほど汚れがついておらず、指でチェーンを擦ってみると下の写真のような状態でやはり指に汚れがほとんど付かない。
これで洗浄完了で良いかと思い、チェーンオイルをさして余分なオイルを拭き上げると汚れが多く溶けだしてきた。
まだ多くの汚れが残っていた模様。
こんなに汚れが残っているのでは終わりにできないので、洗浄をもう一周繰り返すことにする。
繰り返し
ここまでの流れをもう一度繰り返す。
- チェーンクリーナーを塗り込む
- ブラッシング
- 水洗い
- 中性洗剤水で水洗い
最後に水洗いをして終わり。
仕上がり
チェーンオイルをさした後拭き上げたウエスに付着した汚れは下のような感じ。
ほどんど汚れが付いていない。
指でチェーンを一周触ってみる。
指に多少の汚れが付いたが、オイルに溶けだした汚れはごく少量。
2度チェーンクリーナーで洗浄することで、汚れをしっかりと落とすことができた。
まとめ
このヴィプロス グゥーキンアルファの成分は石油系炭化水素と界面活性剤だが、溶剤系のチェーンクリーナーと同等の洗浄力がある。
多くの洗浄力の高い多くのチェーンクリーナーと同等に、2度の洗浄でしっかりと汚れを落とすことができたので、高い洗浄力と使いやすさを兼ね備えている、良いディグリーザーだと感じた。
製品説明には、【水洗いのみでスッキリ脱脂洗浄ができます。】と記載があるが、中性洗剤を使いブラッシングを加えるとより洗浄しきれるとは思う。
マイナスポイントは、土粘土のような臭いがはっきりとすること。製品には低臭と記載があるが、個人的には臭いが強く感じた。屋外の作業に支障がでるほどではないので許容範囲だけれど。
臭いに敏感な方には向かないかもしれない。
洗浄力
高い洗浄力。
2度洗いで十分汚れが落とせる。
使いやすさ
水で洗い流せるので、使いやすい。
ただしボトル製品なので、チェーンに直接噴霧することができない。
コップやチェーン洗浄器に移し替えて使う必要がある。
臭い
はっきりと分かる程度に臭いがする。
人によっては平気だと思うので、マイナスにならないかもしれない。
価格
2000円前後と安価ではない。
しかし容量1Lで高い洗浄力なので性能容量価格比で考えると安いとも言える。
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