【チェーンクリーナー】GOTAL チェーンディグリーザーの素のレビュー

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このページは、Gotal社より提供された【チェーンディグリーザーの素】を約7か月間約5,000km使用したレビュー記事です。

製品情報

【チェーンディグリーザーの素】という言葉通り、”素”のままでは使えない。

使用ごとに素をお湯に溶かしてディグリーザーを作る。

アルカリ性:アルミニウム・テフロンコーティング対応

成分:珪酸塩・炭酸塩・その他(水酸化ナトリウム不使用)・界面活性剤3%

航空規制情報:非危険物

製品情報から引用

液性

試験紙で確認してみると、肉眼ではpH12辺りが一番近い色に見える。

(2023/3/9追記:液性はアルカリ性で旧公式サイトにpH11と記載があった。新しい公式サイトには液性記載はない)

性状

製品自体は、チェーンディグリーザーでは珍しい(というよりも唯一?)の粉末状。

粉末ということで『航空規制情報:非危険物』となるのだろうか。

製品には計量スプーン(大さじと同じ)も入っている。

スプーン一杯をお湯250ccに溶かして使う。

使い方

使い方は製品裏に記載されている。

タッパーやシリコンバッグにスプーン一杯を入れ250㏄のお湯を注いでください。

チェーン・スプロケット・プーリーなどを入れ、蓋をせずに2分待ちます。(炭酸ガスが発生します)

ふたを閉め、左右に振りながら洗浄します。(保護手袋を装着して、火傷に注意して作業してください)

水を入れ替え、蓋を閉めて左右に振りながらすすぎます。(水が透明になるまで繰り返してください)

最後にお湯ですすぎます。(乾燥時間が短くなります)

乾燥させルブ等を塗布してください。(洗剤分が残るとルブを分解します)

(製品説明から引用)

推奨の使用方法は、チェーンディグリーザーの素とお湯・チェーン等駆動系パーツをタッパーや袋に入れて、シェイクして水・湯ですすぐ、というもの。

ただしGOTALの横山氏によると、チェーン洗浄機(ガラガラ)でも使用できるとのこと。


現在チェーンディグリーザーの素で効率よくシマノ11sチェーンをバラシて洗浄するために、Wippermann CONNEX LINK STEELを使用している。

回数無制限の取り外しが可能で使用期限はチェーン交換と同時に交換すればよいらしい。

工具無しで取り付け・取り外しができるもの良い。

シマノチェーンに対応しているのはSTEEL(シルバー)
GOLDの方はシマノ非対応

洗浄するチェーン

今回は、走行距離200km使用後のチェーンを洗浄する。チェーンの種類はCN-HG601。

塗布していたチェーンオイルはKUREチェーンルブドライ。

下の写真が洗浄前のチェーンの状態。

目立たないが200km走った後なのでそれ相応に汚れている。

シェイクで洗浄

チェーンディグリーザーの素の製品情報に記載されたシェイクして洗浄する方法で洗浄する。

タッパーにお湯と素を入れる

タッパーにチェーンディグリーザーの素を大さじ1杯入れる。

お湯を250cc入れる。

炭酸ガスが発生するためこの状態で2分間待つ、と説明書きにはあるが、使い方に慣れてしまってからは気にせず洗浄作業を進めてしまっている。

お湯で粉が溶けている

蓋を閉めてシェイクする

次にタッパーの蓋を閉めてシェイクをする。

3分間シェイクを続ける。(結構腕が疲れる。)

熱湯なので火傷には注意が必要。

タッパーをシェイク

シェイク後はアワアワになる。

これは別の日の写真。アワアワ。

水ですすいだのちにお湯ですすぐ

水ですすぎを汚れが出てこなくなるまで2回ほど行う。(シェイクも必要)

そのあとお湯でシェイクしなおす。

水すすぎで溶解されない汚れがお湯すすぎで出てくる。

あまりこだわると洗浄作業が終わらなくなるので1回すすいで終わりにしている。

すすぎが終わった

チェーン取り外しからここまでで約10分間。

仕上がり

タッパーから出して陽の光を当ててみる。

表面的な汚れは完全に落とせているのが確認できる。

洗い終わったチェーンを指で全周こすって、指につく汚れを確認してみる。

指にはごく少量の汚れが付着した。

洗浄後のチェーンに注油する。

使用しているオイルは、KURE チェーンルブドライ。

注油後、ウエスでチェーンを拭き上げる。

チェーン内部に汚れ残留が多い場合は、ここで大量に汚れが出てくる。

ウエスには少しの汚れが付着した。

洗浄力は高い方だと思われる。

アルマイトには使用注意

使用しているスプロケットCS-R8000のスパイダーは、アルマイト皮膜加工がされていると思われ、耐熱温度的に熱湯を使う方法に向いていない。

CS-R8000のスパイダーは、アルミ製スパイダーアームとカーボン製スパイダーアームが一つずつ採用されている。(Shimano参照)

アルマイト皮膜は100~130℃程度でクラック(ひび割れ)が発生いたします。

三和メッキ工業株式会社より引用

タッパーでシェイク洗浄をするとCS-R8000の表面の黒い塗膜が剥がれてしまった。

下の写真で見ると白い粉が付着しているのが分かる。

(化学反応による水酸化ナトリウムであるとのこと)

チェーン以外のパーツは刷毛洗浄が良い

熱湯シェイク洗浄だと塗膜剥がれが起こるし、取り外し等の手間を考えるとスプロケット、プーリー、チェーンリングには刷毛で塗る方が良さそうだ。

スプロケットを刷毛で洗浄すると、

下の写真のように汚れが落とせる。

チェーンリングもキレイになる。

ディレイラーやプーリーもキレイになる。

フレーム洗浄にも使える

洗浄方法はGOTAL公式を参考に。

フレームの洗浄方法※調理用の計量スプーンがあると便利です

  • 40℃の125ccのお湯をに調理用計量スプーン小さじ1/2の洗浄剤を投入しよく溶かします。
  • 刷毛でフレームに塗布します。
  • 濡れた雑巾で拭くか、水で流します。
  • 雑巾やウェスなどで拭きあげます。
GOTALより引用

今回は250mlのお湯に小さじ一杯のチェーンディグリーザーの素を希釈し、フレーム洗車した。

フレーム洗車後の写真は下の通り。

リヤ三角、ブレーキ周囲、

BB周囲もキレイになった。

まとめ

お湯を使ったチェーン洗浄ができることで、溶剤系と同じような高い洗浄力が発揮されるチェーンディグリーザーの素。

チェーン内部の汚れもしっかりと落とせており、洗浄力が高いといえる。

ただし熱湯シェイク洗浄するには向いていない塗装が施されたパーツには、塗膜剥離を起こさないような注意をしたい。

またシェイク洗浄するにあたっては、Wippermann CONNEX LINKのようなチェーンを取り外す為のパーツの装着が必要である。

そしてシェイク洗浄するためには作業手順が若干増えることと、シェイク洗浄に腕力が必要なので疲れること、でお手軽さは通常洗浄よりも落ちてしまう。

フレーム洗車用としては台所用中性洗剤よりは各段に洗浄力が高く、作業性も良いので使いやすい。

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洗浄力

★★★★

洗浄力は高い部類。

使いやすさ

★★★

シェイク洗浄では、チェーンを取り外す手間とクイックリンクが必要となり、作業手順が増えることがマイナスポイント。

臭い

★★★★★

作業中臭いが気になることは無かった。無臭に近い。

価格

★★★★

35回分の大容量で約3000円。

チェーンとその他のパーツ洗浄をするなら2回分弱は必要になる。

チェーンディグリーザーの素で洗浄し続けたチェーンはどうなるかの確認をした記事です


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コメント

  1. GOTAL-横山 より:

    GOTALの横山です。https://diy-roadbike.com/こちらのサイトでもテストを行なっていただいたのですが、アルマイトは全く大丈夫のようでした。温度も80℃以上あったようですので同様の条件のようです。違いがあるとすれば、ダートを走っていないぐらいですかね。もしかすると既に小石などでアルマイトにダメージがあり、そこから侵食したか?、洗浄時にスプロケットの歯が当たって傷をつけそこから浸食したか? こちらでも検証してみます。

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