キャメルバック製1.5Lハイドレーション付き2.5Lバックパック。
購入動機
2022年7月28日暑すぎる夏の陽気にやられて熱中症になり、ライド途中撤退することに。
9月に初めての600kmブルベに参加しようと思っているところ、暑さで夏の間自転車に乗れないのは練習ができなくなって困る。
なんとか熱中症を避けて自転車に乗るため、ハイドレーションパックに氷を積載すれば体温上昇を避けながら水分補給もできる一石二鳥の手だと思い、購入することに。
製品情報
実測重量:350g(ハイドレーションパックとバックパック合わせて)
バックパックのみで実測164g。かなり軽量なバッグ。
身体と接触する肩ひもと背部はメッシュ採用。
荷室
荷室は2つに分かれていて、メイン荷室(1.5L)の方にハイドレーションパックを、その他のものをサブ荷室(1L)に収納できる。
メイン荷室とサブ荷室の境は断熱材のようなものが仕込まれている。
メイン荷室のアクセスはパック上部のジッパーから。
メイン荷室はパック背面側で、ハイドレーションパックに積載している氷の冷たさが背中に伝わってくる。
サブ荷室(1L)へのアクセスはパック右側部のジッパーから。
自転車に乗りながらサブ荷室のジッパー操作もできるので、自転車に乗りながら補給食を取り出せる。
ハイドレーションパック
付属ハイドレーションパックは1.5LのCRUX™ リザーバー。
リザーバーの中へのアクセスは、大口丸型スクリュータイプ。
Quicklink™ システムにより、水を漏らすことなくCRUXリザーバーとホースの取り外しが可能。
リザーバー横には水の内容量ゲージがあり、給水する際の目安になる。
飲み口はビッグバイトバルブ。飲む時は噛んで吸う。
ON/OFFバルブによって水漏れを防げる。
ホースのバッグ固定は右肩紐のみ。
使用感
R4年8月-9月中、100-200kmのライドで数回使用した感想。
【氷をハイドレーションパックに積載し体温を冷やして冷水も飲む】という想定通りの使用法。
自分が背負ってる写真をパシャリ。
身長166cmの小柄男でも無理ない感じのサイズ感。
ロードバイクの前傾姿勢だと、バッグ重量で肩紐が食い込む感じが少なく、特に下ハン姿勢だと背中にバッグが乗っている感覚が強くなる。
バッグ重量とリザーバー容量
使用前に若干不安に思っていた容量の問題。
1.5Lのリザーバーだと少し小さすぎるのかも、と思っていたが、実際使って見るとリザーバー満タンの1.5Lの氷(水)を入れていると肩ひもの食い込みや重量が身体の負担に感じる。
自分の体格(身長166cm、体重56kg)だと、あまり重量物を入れてのロングライドはストレスになりそう。
自分的にはリザーバー1.5Lは、容量やバッグとの総重量を考えるとちょうどいい感じがする。
CRUXリザーバーの使い心地
ハイドレーションパック自体使うのが今回初めて。
噛んで吸うビッグバイトバルブは、口に咥えやすい。
自分は口にモノを咥えると呼吸が止まり、水を吸っている間無呼吸になってしまう。
リザーバーへの給水は、給水口が大きく簡単にできる。
給水口の開け閉めは持ち手があり力を入れやすい。
リザーバーとホースの着脱がワンタッチでできるのは洗浄の際に便利。
真夏に氷水が飲める
氷水ハイドレーションシステムは、始めの数口はホース内のぬるい水が、そのあとはリザーバー内の冷たい水が飲める。
真夏ライド中に冷たい水が口に入ってくると天国すぎる。
荷室に入れている補給食がついでに冷やされるので、炎天下で冷やし羊羹が食べられた時は感動した。
また氷補給する際に忘れてはいけないのが、氷はすぐに溶けない、ということ。
水を飲みたい状態で氷1kgを背負って走り出しても、溶けた水を少しずつしか飲めない。
氷が解けるまでのタイムラグを考えておかないと、飲みたい水が背中にあるのに飲めなくて歯がゆい状態に陥る。
補給食の積載もできる
自分は、サブ荷室(1L)の方に補給食を入れている。
サブ荷室に補給食を積載していれば、ライド中左手でバッグのジッパーを開けて荷室内を探ることができるので、乗車中の補給も可能でかなり便利。
氷で冷やされた補給食は真夏ライド中の癒しになる。
これはかなりおススメ。
背中の冷却感
背中に氷水を背負っているだけで身体全体がなんとなく涼しい感じがする。
ハイドレーションシステムを導入してから熱中症にならずに真夏ライドができているので、冷却効果はかなり高いと思う。
普通のバックパックだと背負うことで背中が蒸れ不快要因が増えるところ、氷ハイドレーションシステムだとワケが違ってくる。
1.5Lリザーバーの使い勝手
リザーバー自体は若干伸縮性があり、1L程度の水を入れて冷蔵庫で凍らせ出発前に水を入れるとすぐに冷水が飲める状態にできる。
コンビニやスーパーで氷を補給するなら、1kg程度の氷を入れるのが限度。
入りきらなければ氷のパッケージのままバックに入れておける。
リザーバー内の氷が解けて水だけになってしまうと、間もなく体温で温められたぬるい水が背中で出来上がってしまう。夏場はできるだけ氷水の状態でキープ&消費の運用が望ましい。
ボトルとの組み合わせ
ハイドレーションシステムとボトル1本との組み合わせで運用している。
容量的には、キャメルバックの1.5LのCRUX™ リザーバーとポディウムチル710mlを合わせて最大2.2Lの水を携行できる。
ポディウムチル710ml2本の運用であれば最大1420ml、なので約800mlの差がある。
真夏ライドでこの差は大きく補給区間の無い長距離移動でも安心感は高まる。
そして助かるのが、ハイドレーションシステムを導入することでボトルケージが一つ余ること。(余ったボトルケージには輪行袋を差している。)
洗濯・洗浄
バックパック本体の洗濯は、ネットに入れて洗濯機に放り込んでいる。
リザーバー・ホースの洗浄は専用品がある。
が安価な別メーカー品もある。
何にせよホース内の洗浄とリザーバーとホースの乾燥をしっかりすることが肝かと思う。
まとめ
冷却効果を狙って導入したキャメルバック ハイドロバッグライト2.5。
想定通りの熱中症対策ができたうえ、氷を背負うメリットは想像以上だった。
2024/8/20追記 保冷性と断熱材について
その後2024年7月トレイルランニング用ベストのキャメルバック製サーキットベスト5を購入
(トレランベストを背負う機会があり、肩紐が食い込まず楽だったので)。
比較してハイドロバッグライトの保冷性能の高さを実感したので追記する。
2023年7月神戸ブルベでハイドロバッグライトを使用した際、ハイドレーションに入れたローソン氷1.1kgが12:30-16:30の4時間氷水の状態で保っていた。
対してトレランベストのサーキットベスト5はハイキングやサイクリングの使用で、氷1.1kgが2時間半程で水まで溶けてしまう。
1.1kgの氷が解けるまでの時間差は、1時間半。
(同一条件ではないにしても、どちらも7月8月の30℃以上の出来事。)
この差を生み出すのは、ハイドロバッグライトの荷室を包んでいる断熱材。
バッグ背面から見える黒メッシュの奥にあるオレンジ色の素材が断熱材。
メイン荷室からバッグ自体を裏表ひっくり返して中身を確認してみる。
リュックの後ろ側(背負って後方)は銀色の布。
リュックの前側(背負って前側、背中と触れる面)はオレンジ色の布。
布は厚みのある空気層を保持している。
太陽光・バッグ外側の空気・身体からバッグ内部への熱移動を、断熱材が防いでくれているのが分かる。
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