神戸から400km丹後半島一周ライドへ行った話

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2022年5月29日に自宅神戸から丹後半島の最北端経ヶ岬を目的地にして丹後半島一周日帰りライドへ行ってきた。

動機

十年ほど前に大阪の自転車ブロガーの方が経ヶ岬ライドへ行っていたのを見て、自分もいつかしてみたいなぁと思っていたところ、今年はブルべやロングライドすることが増えていてロング走力が高い今のうちに行っておこうと思ったのがきっかけ。

経ヶ岬

経ヶ岬・経ケ岬灯台

丹後半島の最北端、海抜148mの断崖に建つ白亜の灯台。

設置されたのは明治31年(1898年)で、国内に5ヶ所のみの希少な第1等レンズ(フレネルレンズ)を使用した第1等灯台です。 2008年には、経済産業省の近代化産業遺産にも指定され、2018年には「恋する灯台」にも選ばれました。経ヶ岬は安山岩からなる柱状節理の発達した海食崖になっており、『山陰海岸ジオパーク』のスポット。

京丹後ナビより引用

経ヶ岬は京都府の最北端の岬。

最北端というところがロマンを感じるポイント。

ルート

実際の走行ログはこちら。

神戸から反時計回りに長細く兵庫県・京都府をぐるっと回った。

兵庫県の中部より北側は自転車で走ったことのない道が多く土地勘が無い。

当初予定していたルートは、帰り道にもう少し山を上ったり下ったりするはずだったのだけれど・・・帰る道中で変更した。

装備

天候は晴れ気温が15-30度ほどの予報。

朝家を出るときの感覚だと半袖レーパンでちょうどいい。

途中下りで寒くなったり、夜中に気温が下がる地域があるかもしれないので、レインウェアフル装備。

夜間冷える時間帯用にアームカバーをもっていこうか頭をよぎったが、なんとなく持っていかず。(これは失敗)

勝手知らない県北まで行くので輪行袋をもっていき、その代わりボトルはシングルボトルで。

携行食はオーストリッチ POTARIフロントバッグライトXに

  • 羊羹5本
  • 亀田製菓 柿ピー5袋
  • 森永 チョイス5袋
  • ミックスナッツ100g

を積んだ。

走行

朝の5時半ごろに自宅を出発。

途中吉川の辺りまでは勝手知ったる道。

吉川を過ぎてからは自転車で初めての道ばかり。

大川瀬ダム

道中は常に晴天で朝の7時台でも日差しがきつく感じるほど。気温はまだ25度ほどだったのではないかな。

三田市と丹波市の市境の大峠には8時頃着。

大峠で柿ピー補給

丹波市の下滝付近は、恐竜化石が発掘された地域。

丹波竜の里公園で丹波竜とご対面してきた。

名前はタンバティタニス・アミキティアエ。

丹波市を走っていると気になるフレーズを発見。

【本州一低い分水界】

そんな貴重なものが兵庫県にあったのかと。

このライド後、丹波市氷上の分水界を軸に瀬戸内海と日本海を結ぶルートを繋ぐと、瀬戸内海と日本海を結ぶ獲得標高最小ルートができるのではないかと思った。が実際に地図を見てみると瀬戸内海側の多くはR175、日本海側はR175とR176がつないでいる。

自転車でそのまま走るのはあまり楽しくないと思うので、少し道を考えると良いかもしれない。

実際に今回のライドで自宅から丹波市柏原までは県道を走るルートが楽しかったが、柏原から京都府宮津市大江までの由良川沿いのR175・R176は大型自動車も多く自転車で走るにはあまり向いていないと感じた。

次走るなら道の工夫をすると良さそう。

ともあれ福知山駅の近くで早目のお昼ご飯を吉牛で。

まだ10時台なのにかなり暑かった。気温は30度近くまで上がっていたはず。

そのあと北上し、府道9号線で大江を通過。

ここでも気になるフレーズが。

内宮、外宮、宮川、と。

お伊勢さんかと思ったら、ここは元伊勢らしい。

【元伊勢】というのも初めて知った。

元伊勢 - Wikipedia

かと思えば、ここには鬼伝説もあるらしい。

さらに棚田百選の毛原地区もあるし。

毛原からもう少し山を登るとピークを越えて日本海が見える。

日本海!感動の対面。

目的地の経ヶ岬が近くに感じた瞬間。なお自転車で日本海まで自走できたのも初めてだったし、この瞬間は色々と嬉しかった。

ここから10km弱坂を下った先に天橋立がある。

この辺りでジュースと水を補給。この時点で(正午ごろ)すでにジュースは2本、水1本を自動販売機で購入してるし、吉野家では水たくさん飲んでるので、補給量2Lは超えてる。暑かったなぁ。

完全な観光地である天橋立はスルーして遠くから写真をパシャり。

天橋立。水平から撮ってもあまり良く分からないがw

すでに丹後半島の南東端に来ている。

ここからしばらく100kmほどは海沿いを走るが、強い日差しと暑さでやられかけていたし、向かい風で速度はあまり出ずなかなかしんどかった。

ところどころある日陰がうれしくて、こんなに暑くなるなら日陰の多い山の中のルートを選んだ方が良かったと後悔。

暑すぎて頭が痛くなってきて、軽度の熱中症だなぁと思い自販機で水分補給を心掛けた。

水分を摂ると頭痛はすぐに収まるし、尿意は全然しないから完全に水分不足に陥ってた模様。自覚症状の頭痛が無ければ気付かなかった。いつもながら口渇感や水を飲みたくなる気持ちってのは当てにならない。

走って分かったのが丹後半島外周路は伊根を過ぎた辺りから20-30kmほどは人気(ひとけ)が少なくなる。その分自然を満喫できる区間。

遠くに見えるのは冠島だったか?

海海海

素晴らしい風景ばかりを満喫。

丹後半島では70kmほどコンビニレス区間が続き、水分補給は自動販売機に助けられた。

暑い中海岸沿いのアップダウンを何度か繰り返しながら進み、自宅から180km地点でようやく目的地の経ヶ岬に到着!!

10年越しの夢をかなえた瞬間で、とても嬉しかった!

経ヶ岬駐車場から山道を歩いて15分ほど先に灯台がある。

灯台まで行って見たかったのだけれど、山道で負担がかかり膝に痛みが出てしまうと帰りの200kmが不安すぎるので残念ながら灯台はパス。

経ヶ岬駐車場には、

トイレ

自動販売機

東屋

駐車場

があり、辺境の地の割に人は結構おられた。

経ヶ岬はこんな景観が見られるのか。

なるほどなるほど、これが巻物(経巻)に見えるから経ヶ岬という名前なのね。


経ヶ岬駐車場では15分ほど滞在し、再出発。

目的地到達の達成感からか急に眠気が出てきた。

コーラでやる気再注入。

気持ちとは不思議なもので、経ヶ岬到達前はすごくテンションが高くやる気満々だったのが、到達してしまうと一気にしぼんでしまった。

自宅までは残り210kmほどある。ここで終われない。

ここからのルートは、経ヶ岬から西へ進み久美浜湾を反時計回りに半周してから京都府道706号から兵庫県県道703号の山越えをして出石、天谷峠、遠坂峠、播州峠(トンネル)を通り西脇市経由で神戸へ帰宅、という山越えルートを想定していた、が・・・


夕方の久美浜湾。

久美浜湾を反時計回りに半周走れば6時間ほど遊んだ日本海ともおさらば。

ここから山越えを繰り返すので、久美浜から次の補給が確実にできるのは120km先の西脇市付近になるかもしれないことを久美浜現地で気づき、近くで晩御飯を食べられるところは無いかと検索し、来る来る亭でチャーシュー麺をいただいた。

これで6時間ほどは空腹は大丈夫だろうと再出発。

同じ久美浜町のドラッグストアでテーピングとアームカバーを購入。

テーピングは身体に合わないレーパンパッドの又ずれの皮膚保護のために鼠径部に貼った。

アームカバーを持ってくるのを止めたのだけれど、夕方から夜になり気温低下で半袖のレーパンジャージ姿では耐えられないので、婦人用(しか無かった)アームカバーを購入し着用。

久美浜から京都府道706号から兵庫県県道703号の山越えを開始。

時刻は19時を過ぎたところで辺りは暗くなっていた。

標高300m弱の小さい峠越えだったのだけれど人里を離れ山に入っていくと鹿の密度が半端ない。

4,5頭の鹿の群れがすぐ近くにいたり、鹿の鳴き声が辺りから聞こえたり、数m先の藪からガサゴソと音と共に走り出す鹿がいたり、と鹿密度高すぎ。

その前に久美浜湾では鹿の群れが自分と並走したあと数m先を横切って行ったこともあり、暗闇ダウンヒル中に鹿事故に遭わないか、と心配になり、ルート変更をすることにした。

見知らぬ峠を夜中にソロで走るのは止めておこう。

ということで、R312号を円山川沿いに豊岡市、養父市、朝来市と南進し、生野峠を越えて市川沿いに神河町、市川町、福崎町、と下るルートを進むことにした。この道なら自動車も多く走ってるし山が近いといっても野生動物密度はそこまで高くないだろう。

豊岡市辺りの時点で21時、この辺りですでに眠気は薄っすら来ていたが眠くてたまらないような感じでは全くない。

円山川沿いに進む中で、ふと後方確認をすると後ろには自動車も街灯も何もないただ暗闇が広がっているのを目にして、とてつもない恐怖を感じた。知らない峠にソロで入らなくて本当に良かった。もう少し暗闇に慣れてからそういうことをしよう。

生野峠を越えるころには0時頃。生野峠から南は今までも自転車で何度か走ったことのある土地勘の働くところ。この辺りまで戻ってくると地元に帰ってきた感がある。と言ってもまだ兵庫県中部だけど。

この辺りから左膝の前側に痛みが出てきた。できるだけ踏まないようなペダリングを心掛けたり、サドルの後ろに座ったり、立ちこぎをして負担を分散させるようにした。

また手のひらに少し痛みを感じるようになった。神経的な痺れは今回起こらず、ただ握り疲れた、同じ場所に荷重が長い時間かかり痛みがでているような感じ。パッド無しグローブなので致し方ない。

生野峠からは下り基調が続き、分岐点の福崎町までは1時間ほどで到着。

福崎町のコンビニで最後の補給食を食べた。

福崎町からは加西市、小野市、三木市、神戸市北区と続き、自宅まではもう少し。福崎町の時点で335km。走行中は分からなかったが残り60km。

あとひと踏ん張りで家に帰れるし、布団で眠れる。布団で眠るのがこんなに楽しみなのは久しぶり。

ここからは余裕かと思いきや、小野市の田園地帯で迷子になり少し時間がかかってしまった。

無事脱出して三木市から神戸市北区に戻り、家にたどり着いた!

走行ログを見ると394km 獲得標高4250m。

初めて400km走行ができた満足感でいっぱい。

シャワーを浴びてハニートーストとプロテインを頂いて眠った。

まとめ

初めての400km走行(6km足りてないが自分的に問題ではないのでオッケー)。

24時間ほどで走れればいいかと思っていたところ23時間でクリアできた。

走行中の大きなトラブルもなくチャレンジクリアできたのも本当に満足感が高い。

400km走行ができれば自宅からの行動範囲が広がりどこへでも行けそうな感じがする。

またロングライド企画をして走ってみたいと思った。

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