ペダリングの異音原因部位(Cannondale CAAD12)

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メンテナンス
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ペダリングをする際に鳴る不快な異音の原因部位について書いていく。

対象車はロードバイクのCannondale CAAD12。

(MTBも所有しているがそちらは異音に見舞われたことは無い。)

はじめに

Cannondaleの異音といえばBB30、という具合に記憶されている方も多いと思うし、そういう印象が一般的に強いと思われる。

結論的に先に言えば、所有しているCAAD12の異音でBB(ボトムブラケット)が原因のものというのは今まで経験していない。全ての異音がBB以外の部位だったし、原因を取り除けば無音自転車に戻る。

異音の原因はどこに・・・?

しかし考えられる原因部位が多く、私のような素人が治すには一筋縄にはいかないし時間や労力がかかる。信頼できる自転車屋さんがいるなら依頼してしまうのが一番確実だ。

ここで私が挙げる以外の原因部位がもちろんあるだろうし車種によってもクセがあるのかも知れない。ここで書くことはあくまでも私個人が経験したことを書くだけなので、参考程度にしてほしい。

個人的な印象としては、原因部位と思われる箇所を掃除しグリスや油を注したとしても、必ず異音が少なくなる方向へ向くとは限らない。複数箇所同時に原因部位がある場合があるのかもしれない。一箇所を掃除したあと乗ると、余計に音が大きくなることもある。

また掃除したあと音が消えたと思い安心していても数日後にはまだ鳴り出すことがある。

原因部位が複数ヶ所あり、一箇所だけ清掃してもダメなことが多い。

素人が困るのはこういうところで、その道のプロであれば的確に原因箇所を突き止める評価方法を知っているかもしれないし、時間もそれほどかからないだろう。

また原因部位を特定できたとしても、適切なメンテナンス方法を知らなければ対応を間違えるし、場合によっては悪化させるリスクもはらむ。

駆動系

チェーン

音の種類:ピキッ!

チェーンから発生する音がBB辺りから聞こえることがある。チェーンの使用状況にもよるが、使用距離が長いチェーンや清掃していないチェーンは音を発生させやすい印象がある。

シューズとペダル

音の種類:キュッキュッ!

私はここ数年間2穴クリートシューズを愛用している。厳冬期以外はどんなライドでもSIDIのSD15を使っている。

SIDI SD15
靴底とペダル

2穴クリートのシューズを使用していると、シューズとペダルの接触面で異音がすることがある。これは判別が付きやすく、靴底とペダルが擦れる音がするため他の音とは種類が異なる。

クリートとペダルを取り付けた近接撮影。接触面が確認できる。

ペダル軸とクランク

音の種類:ピキッ!

ペダルをクランクへ取り付けられているネジの部分、ここに汚れが溜まるとBB辺りから音が聞こえることがある。これは結構頻度が高い。

ペダル軸とクランク。ネジの溝に汚れが入りこむのか。

チェーンリングボルト

音の種類:ピキッ!・ギャッ!・ガリッ!

チェーンリングボルトはここ。

チェーンリングボルトの汚れでもBB辺りから音が聞こえることがある。

ピキピキと一般的な音(?)がすることもあれば、ギャ!といった結構激しめの音がすることもある。

チェーンリングボルトを取り外すとこういう状態。

チェーンリングとスパイダー

音の種類:ピキッ!

大小のチェーンリングとスパイダーの接触面に汚れが入り込むと、BB辺りから異音が聞こえる。

チェーンリングは普段こういう具合に取り付けられている。
取り外すとスパイダーが丸見え。チェーンリングとスパイダーの接触面の汚れには要注意だ。

スパイダーとクランク

音の種類:ピキッ!

クランクからチェーンリングへ動力を伝えるスパイダー。

ここも汚れが入り込みやすいのか、ここをキレイにした後は音が消えることが割とある。ここが汚れていてもBB辺りから音が聞こえる。

スパイダーとクランクの裏側。汚れの蓄積が確認できる。
クランクとスパイダーをバラすとこういう状態に。

クランクとBBアクスル

音の種類:ピキッ!

左右のクランクをBBを介して連結させるBBアクスル。ここも原因となることがあった。

定期的にメンテナンスをされている車体であればここは問題にならないのかもしれない。あまり汚れが入る印象はないが、使用頻度に応じて若干の摩耗によりクランクボルトの緩みが出てくるようだ。私の場合必要に応じた増し締めなどをしておらず、摩耗を生じさせてしまった結果クランクの交換が必要となってしまった経験がある。

ここが原因の時もBB辺りから音が聞こえる。

ドライブ側クランクとBB軸
取り外すとこういう状態。摩耗には要注意。

変速系

フロントディレイラーとチェーン

音の種類:シャー・・・

ペダリングをすると何か擦れるような音がする。チェーンオイルがキレイな状態であればあまり音がしないが、汚れが蓄積していると音がしやすい印象がある。

フロントディレイラーワイヤーとBBアクスル

音の種類:シャー・・・

フロント変速機のワイヤーとBB軸が接触し音を発生させていることもある。これもペダリングをする際に擦れるような音が聞こえるのだが、私の場合はフロント変速ワイヤーを強く引いている時(フロントをアウターへ変速している状態)でワイヤーテンションが高い場合に音が発生していた。上のフロントディレイラーとチェーンの音とも同じに聞こえるので判別が難しい。

おかげでBB軸がワイヤーで見事に削られてしまった為、これは要交換だろう。

金ノコよろしくワイヤーが見事にアルミ製スピンドルを削っている。キレイだ。(なんて言ってる場合ではない)

今までケーブルライナーをしばらくの間使用していなかったが、内装フレームにケーブルライナーを使う意味が分かり、ケーブルライナーを久しぶりに取り付けることにした。

ケーブルライナーって大切

(追記)

後日、BBスピンドル破断してしまったことを下記事にまとめておきました。

なお、このトラブルに関連することについては下記のワイズロードサイトに詳細が書かれています。

フロントディレイラーワイヤー先端と脚

音の種類:カチッ!

ワイヤー先端にはエンドキャップを取り付けるが、これが脚に当たると音がする。割と駆動系と同じようなピキピキ音に似たカチカチしたような音だったりするし、冬だとタイツやパンツなどの衣類によって脚に当たっていても気が付かない。ケイデンスと同じタイミングで音が鳴るため駆動系と区別が付きにくい。

エンドキャップはワイヤーの向きによってタイヤにも当たるし脚にも当たる。私は再取り外しを考慮して余裕をもち長めに切っている。

フレーム

シートチューブとシートポスト

音の種類:ピキッ!

ここは個人的に異音発生頻発ポイント。シートポストを伝って汚れがチューブに入るのだろうか。シートポストに塗布するグリスが足らない時も然り。音はBB辺りから聞こえるから不思議だ。

シートポストとシートチューブ

ボトルケージ用ボルト穴

音の種類:ピキッ!

ここは意外。盲点かも知れない。ボトルケージのボルト穴やボルトが汚れている場合も音鳴りの原因となるようだ。この部位を清掃すると異音が減少した。

ボトルケージ
ボトルケージのボルト。この部分もキレイにしておかないと。

サドル

サドルのテンションボルト

音の種類:カチャカチャ

これは革サドル特有だと思うがサドルのテンションを調整するためのボルトが緩んでいるとペダリングをする際に、カタカタと揺れるような音がする。これはサドルから聞こえるので一目(?)一耳瞭然。私の場合、革サドルのテンションをかなり緩めているのでこうなりやすい。

【関連記事】Sella Italia STORICAのレビュー記事です。調整方法などが書いてあります。

サドルレールとシートクランプ

音の種類:ピキッ!

ここは頻度的には少ないが、ここもしばらく手入れをしていないとBB辺りから音が聞こえることがある。不思議だ。

サドルレールとシートクランプ。まれに原因となる。

終わりに

異音といっても音を発生させている箇所が原因部位とは限らないことがよくわかる。

異音が確認できればこの記事に追加していく。

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